発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ジャンプ傘の秘密とアスペルガーな僕 ジャイアン

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発達障害でない人たちは親から教わるのでもなく、気がついたら様々なことができるようになっています。

周りを見て覚えていくのです。

 

 

一方、発達障害の人たちの中で、周りを見て覚えていくということが苦手な人たちがいます。

僕がそうでした。

 

 

例えばこんなことがありました。

スタッフと買い物に行くために外出しようとした時です。

外は雨が降っていました。

ざあざあ雨ではなかったです。

 

 

家から外に出た時に僕が傘を持っていないことにスタッフが気づきました。

 

 

「傘は?」の問いかけに、僕は「いりません」と言いました。

「雨に濡れると風邪をひきやすくなるから、傘が必要です。」とスタッフが言いました。

 

 

僕が黙っていたので、スタッフは外出を中断して家の中に戻りました。

「傘をさすのは苦手ですか」と聞かれました。

しばらく僕は答えられませんでした。

 

 

小学校に入学したばかりの時、僕はカッパを着せられていました。

ぼくはカッパが嫌でした。

体にまとわり付くので、気持ちが悪かったからです。

 

 

それでなんども通学途中に家に帰ってきたことがありました。

2年生になったら傘をさすことが許可されました。

しかし、傘をうまくさせませんでした。

 

 

いつも開く時や閉じるときに、指の皮を挟んでしまい、怪我をしてしまうのです。

いつも、いつも母親に怒られていました。

「こんなこともできないのか」って。

 

 

その後僕は学校に行かなくなったので傘をさすことはしなくなりました。

そのことをサポートセンターのスタッフさんに話しました。

そうしたら、違う場所にいるスタッフに状況を説明していました。

 

 

しばらくして、違うスタッフが僕専用の傘を持ってきてくれました。

ジャンプ傘で、透明の傘です。

スタッフの人から「この傘ならうまくさせるよ。」

 

 

なんどもなんどもボタンを押しました。

そして透明の傘だということ。

僕は傘をさすと前が見えないので好きではないのです。

とても嬉しかったです。

 

 

傘の取手に蛍光テープが貼ってありました。

「どうして貼ってあるんですか」と聞きました。

 

 

「傘立てにたくさんの傘がさしてある。みんな似たような傘なので、どれが自分の傘なのかわからなくなりパニックになったことはありませんか?」とスタッフが僕に聞きました。

 

 

ぼくは胸を刺されたような気持ちでした。

どうしてそこまで僕のことがわかるんだと。

涙が溢れそうでした。

男は若い女性の前では涙を流してはいけないので我慢しました。

 

 

傘のたたみ方もスタッフと一緒に練習しました。

傘の持ち方も見てもらいました。

 

 

僕が長年抱えていた問題がこのとき一つクリアできたのです。

それともう一つ。

雨が振ったら傘をさす。

 

 

体が雨に濡れてしまい、そのままにすると風邪をひきやすくなる。

特に、僕たちのような発達障害者は体温調整がうまくいかないことが多く、かぜをひきやすくなる。

 

 

そうも言われました。

 

 

知らなかったことを一つ一つ理解して、実生活の中でやれていくようにしていく。

 

 

聞くと簡単に聞こえますが、僕自身、これは時間と情熱が必要な支援なんだなとつくづく思いました。

 

 

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