スタッフが言った。
「新しい場所で、新しい人たちと、新しい言葉で、新しい事をしよう」
俺は、その言葉が気に入った。
ボランティアが終わって俺は1度日本に帰り、父親と今後の事で話し合いたかった。
父親にまず、今までの事を謝りたかった。
しかし、それはかなう事はなかった。
俺が家族にしてしまった過ちがあまりにも大きく、家族が俺とあってくれなかったんだ。
「なんでだ」
吐き捨てるように俺は言った。
少し、考える為に、うろうろし始めた。
ぶつぶつ言い始めた。
これが俺のスタイルだ!!
俺みたいなスタイルのアスペな連中は他にもいるはずだ。
家族が会ってくれない事を俺は自分の中で消化する事ができた。
暴れなかったんだ。
自分の思う通りに事が進まなくても俺は感情を押さえる事ができた。
スタッフがとても褒めてくれた事を覚えている。
泣いてくれたスタッフもいた。
「家族と会える機会が必ずくるから、その時までに、スーパーサイア人ヒロになっておこう」
とてもわかりやすい例えだった。
話は変わるが、俺はサポートセンターのスタッフに、俺に指示を出すときには「ドラゴンボール」もしくは「ワンピース」に例えて言ってほしいと言っていた時期があった。
まあ、それはとても難しい事だったけど。
悪いのは家族じゃないんだ。
俺なんだ。
だから、家族の事をうらんでなんかいない。
家族と再び会える日までに俺はスーパーサイア人になる事を決めたんだ
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