発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

程度の悪いアスペな俺、絶対大学卒業してやるんだ!! ヒロ

 

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 すみません、ただいま着替え中です

 

 

 

サポートセンターのスタッフから、おやじが俺と話をしたがっていると聞かされた。

今晩、10時にスカイプ(テレビ電話みたいなもの)で話しなさいと言われた。

 

 

ついに来たか、日本に帰ってこいという指令が。

「何の話なの?どうせ怒るんだろうなおやじ」

もうどうにでもなれってんだ。

俺は投げやりな気持ちに支配されていた。

 

 

不安で不安で1日、何も手がつけられなかったんだ。

10時きっかりに父親からスカイプを今からやるという電話が来た。

 

 

「こんにちは、ヒロ君、頑張っているんだね、スタッフの皆さんから聞いているよ」

その口調から、俺の頭のコンピューターが、はじき出した答えは「大丈夫だ」だった。

 

 

「おやじ、久しぶりです。ご無沙汰しております」

おかしいでしょ、俺の口調。

家族には敬語をしゃべるんだ。

 

 

なんか、わからんけれど、普通にはなせないんだ。

ちなみに、青木さんもそうです。

なんか、程度の悪い発達障害のグループに共通する何かがあるんだろうな。

 

 

「今は、大変だって言う事も聞きましたよ。」

「でも、がんばっているね。すごいじゃん」

「すごいじゃん」の言葉を聞いたら、急に涙がどばーっと出てきた。

 

 

「昔の事を言って悪いけれどね。死んでも勉強なんかするものかと言っていた君が、こんなに変わるなんて、想像できなかったよ」

「インターナショナルハイスクール」を卒業しただけで、お父さんは十分だと思ったんだけれど、大学生活に挑戦しているんだよね」

 

 

「おやじ、すまない。休学になってしまいました」

 

 

「わかっているよ。青木さんから逐一報告を受けているからね」

「大切な事は、あの時、こうしたらよかったのになと後悔しない事だよ。結果はどうであれ、精一杯やったと感じる事が大切なんだ」

 

 

「やる前に、逃げたらだめだよね。」

「ヒロさんは、果敢に挑戦しています。お父さんは、そんなヒロさんを誇りに思っています」

 

 

おれは、途中から父親の顔を見る事ができなくなってしまっていた。

俺のマイクのボリュームも0にしてあった。

 

 

「おやじ、俺はその期待に応えたいです。ありがと、さようなら」

そう言ってスカイプを切った。

涙と鼻水で俺の顔は既にくちゃくちゃになっていた。

 

 

思う存分泣いてから、俺は決心した。逃げない、戦うぞ!!

 

 

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