発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、テルとエイジとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

愚かな私が失ったもの エイジ

 

彼女にふられてしまいました。

 

原因は、私の「頭の固さ」にあります。日々の練習が思うように進まず、なかなか上達しない自分に苛立ち、頭に血が上ると物を壊し、壁に頭を打ちつけてしまうのです。

 

そんな私を見ても、彼女はただ慰めるのではありませんでした。「できない事実は受け止めるしかないでしょ。物を壊しても自分を傷つけても何も変わらない。年齢を考えれば焦る気持ちはわかるけど、今はできない自分を受け入れなさい。そして一日一日を感謝して生きることが大切だよ」。そう言って、叱咤激励してくれました。

 

今思えば、彼女は私には勿体無いほど素敵な女性でした。それに比べて私は、30年間も社会からひきこもっていた無能な人間で、生きる価値さえないと思い詰めていました。そんな卑屈な思いが、ある日、彼女の優しささえも拒絶させてしまったのです。

 

「あなたには、何もわからないよ!」

 

そう彼女を怒鳴りつけ、投げた物が彼女の足に当たってしまいました。「痛い」と、その場にうずくまる彼女。私は何もできず、彼女はそのまま部屋を出て行ってしまいました。それ以来、彼女とは会っていません。

 

相談した青木さんには「どうしたいの」と聞かれ、「戻ってきてほしい」と答えましたが、肝心の「どうすればいいのか」は、誰も教えてはくれません。

 

あんなに優しい女性とは、もう二度と巡り会えないでしょう。今はただ、どうしようもなく寂しく、このまま一人でいることには耐えられません。後悔ばかりが募ります。

 

これが、愚かな私なのです。

 

10月度 東京無料相談会のお知らせ

お子さんの状況を詳細にお伺いし、具体的な支援計画のヒントをお伝えします。

   
対象 中学卒業以降のお子さんを持つ親御様
日時 10月18日(土) 午前11時〜午後7時
場所 品川駅近辺 (お申し込みされた方にお伝えします)
費用 無料 ※ 会場費として2,600円必要です
担当 青木 美久、吉村 敦子

📞 052-564-9844 ✉️ smilehousejapan@gmail.com

一般社団法人 青年生活教育支援センター