私はこの専門誌を全て読みこなして、理解できるほどの能力は持ち合わせていません。
大学で福祉は学びましたが、その程度では全てを理解できるまでには至りません。
しかし、今月号には私でも理解できる記事が多かったのです。
それは、今月号が〈将来の就労、自立に向けて学齢期にできること〉というテーマで特集を組んでいたからです。
それは私たちが実践しているそのものでもあります。
私たちが日々実践していることが、理論で裏打ちされているのです。
そして、適切な言葉で言語化されているのです。
とても嬉しいです。
他のスタッフたちと「そういうことなんだよね。」と昼食時や事務所で打ち合わせ後でに、なんどもこの特集記事に触れています。
それほど嬉しかったのです。
自分たちが日々行なっている支援。
それがどういうものであるかは、私たちも私たち自身の言葉で把握しています。
しかし、第3者がより的確に表現してくださっているので、新鮮な気持ちで理解することができました。
もちろん、記事を投稿なさった先生たちとは面識がありませんので、私たちの働きはご存知ないのです。
話は変わりますが、今月号の記事を読んでいて思い出したのは、〈ヒロさん〉のことです。
海外の大学では日本と違って、様々な年齢の方が在籍しています。
高校でもよく見られます。
ヒロさんは20歳を超えてインターナショナルハイスクールに入学しました。
その高校を無遅刻、無欠席で卒業しました。
日本の小、中学校では不登校だった彼がです。
そして、同級生たちとの交流の中で、〈自己理解〉を学んでいったのです。
その様子は、彼が日々このブログで発信してくれていました。
年齢が違っても、同じ学年に所属し、同じものを学ぶという対等な仲間関係の中で、周囲との日々の関わりから〈自己理解〉を学ぶことができたのです。
そう考えますと、日本の学校は同じ年齢の集団ですので、その中に戻っていくことはとても難しいのです。
私たちは支援するお子さんに海外の学校に入学することを勧めています。
発達障害の2次障害で不登校やひきこもりになった人たちにまず必要なのは、〈自己理解〉なのです。
それを得るには、学校に復学し、仲間とともに生活することがもっとも確実なことなのです。
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