最初にお断りしておきます。
今日のブログの内容は、栗原類さんや栗原類さんのお母さんを否定しているものではありません。
出された本はすばらしい内容で、そこからは多くの子育てに関するヒントを得られると僕やサポートセンターはそう思っています。
さて。
発達障害が問題なのではなく、その特性や周りの環境によって生み出される二次障害が問題なのです。
自分が発達障害の特性を持っていることも知らずに、学校や社会で苦労しながらも生活している人たちの方が、僕たちのような状況の人たちより圧倒的に多いと思うのです。
発達障害が大変だという誤解を防ぐためにも、僕たちは自分たちのことをあえて「程度の悪いアスペルガー」と自称しているのです。
さて、「ブレない子育て」という書籍が今年の6月に発刊されました。
評判が良くて販売部数を伸ばしているとのことです。
サポートセンターにもありましたので、少し目を通しました。
少し目を通した程度の感想ですが、類さんのお母さんの素晴らしさに感動しました。
弱さを覚えながらも周りの人たちの助けを借りて、冷静に前向きに息子さんの「類」さんを育てられたことに感動したのです。
サポートセンターで支援をしている子どものお母さんもこの本を手にとってみえる方が多いですね。
しかし、最近面談に訪れたお母様がとても悲しそうな顔で、この本の感想を話されていました。
姑さんが孫(発達障害の当事者で状況がかなり悪い人です。)の教育にとても熱心で、何かと言うと口を出してきて、嫁と姑の間で口喧嘩が始まるそうです。
そんな姑が、嫁にこの栗原類さんのお母様の書籍を手渡した時に、一言付け加えたそうです。
「あなたもこの本を読んで、類さんのお母さんのようになったら。」と。
実はこのお母様はひどい鬱を発症しておられ、薬を定期的に服用されておられます。
僕が相談の場でお母様と話をした限りでは、とても状況の悪い息子さんとま向かうことが困難だと感じました。
お母様が大変な状況はヒロさん、青木、大統領でも見られました。
また、僕の母やMr.Joeのご両親も有効な支援に出会うまでに30年、20年とかかっています。
自分の子どものことを愛おしいと思わない親はいないでしょう。
僕の母にしてもなんとかして、息子を幸せにしたいと思っていました。
しかし、母の性格上、うまく息子とま向かうことができなかったのです。
そのことは批判されるべきことでしょうか。
誰もが「栗原類さんのおかあさんのようにはなれないのです。」
もしあなたの知り合いに、お子さんの子育てに大変困っているお知り合いがいましたら、どうか、このような本をお渡しになる時に一言付け加えてもらえないでしょうか。
「類さんのお母さんは特別ですよね。私もこんなお母さんになれたらと思ったけど、無理だわ。でもこの本には希望がいっぱ詰まっているから、読んで気が楽になれるかもしれないわ。」と。
細かな話でごめんなさい。
青木は僕の母に2度会っています。
80をゆうに超えた母が、電車を乗り継いで、青木に会ったのです。
「ご高齢ですから、私がご自宅近くまで参ります。」と青木が母の体調を心配してくれたのですが、それは失礼に当たるからとわざわざ電車を乗り継いで青木に会ってくれた母。
その席上何度もなんども、「息子がこんな風になってしまったのは、全て私の責任です。息子に謝りたいが、それすら怖くてできない。」と泣きながら話した母。
自分では動くことができなかった僕には、みじかにいる母のみが支援者だったことには違いありません。
しかし、それを母に押し付けることは到底できなかったのです。
僕は母を責めることはしません。
僕には十分すぎるほどの母でしたから。
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