地元の小学校に入学。6年生の前で自己紹介する僕。2013年
信じられないことだが、僕はフィリピンの小学校に入学した。
編入したのは6年生のクラスだ。
青木が「東大さん、小学校にまずは入学してもらうからね。」と唐突に言った。
「・・・・・・」
僕の怒りは無言に変わった。
「この人は僕をバカにしているに違いない。」と思い込んだ。
「好きなようにすればいいさ。」半分やけくそ気味の僕は、心の中でそう叫んだ。
恥ずかしい話ですが、僕も場面緘黙かもしれなかったですね。
「今日からみなさんに新しいお友達を紹介します。彼は◯◯さんと言います。遠く日本からこの小学校に来てくれました。みなさん、どうぞ仲良くしてください。」
先生が、そう紹介してくれた。
先生の目が「次はお前の自己紹介だ。」と言っている。
僕は小学生でも理解できる言葉を選んで、自己紹介しました。
「みなさんは『ナルト、ドラゴンボール、セイラームーン』を知っていますか。あのアニメは日本人が作ったんですよ。」
「はい」と大きな声をあげて手をあげた子がいた。
「はい。◯さんどうぞ」と先生。
「日本から来た◯◯さんに聞きます。あなたは何のアニメが好きですか。できたら、その真似をしてください。」と突拍子も無い質問だった。
実は僕はアニメを見たことがない。
母親がテレビを見ることを許してくれなかったから。
事前にヒロさんに小学校での自己紹介のことを相談して、教えてもらった通りに話しただけだった。
仕方がないので、どうせ細かくはわからないだろうと適当に、足を前に降り出して、「イエイ」と小さく叫んだ。
そうしたら、今度は素早く20人くらいのお友達が手を挙げた。
「何のアニメのどういう場面ですか?」と恐ろしい質問をしてきた。
これもわからないと思って話を作った。
「宇宙ポリスワンダーマンとモンスターの戦闘シーンです。」と咄嗟に機転を聞かして答えた。
そうしたら、クラスは騒然とした。
「見たことあるかワンダーマン?」
「日本とフィリピンでは作品名が違うことがあるんだ。」
「ワンダーウーマンと勘違いしていないか?」
「はい、はい。もう自己紹介はおしまいにします。」
「授業をおこないます。◯◯さんはあの席に座って!!」
「今から、グループに別れて発表会を行ってもらいます。時間は10分。調べたことをもっともうまく発表できたグループはどのグループかな。開始。」
6年生の授業が始まった。みんな僕に違和感を持っていなかった。信じられない。
明日に続きます。
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