30年近くひきこもっている人が先週からフイリピンに来ている。
先にこちらで支援を受けて回復した人と会った。
機関銃のように次から次へとその人を質問ぜめにしたんだ。
1、ここの食事、気候、安全はどうですか。
2、結婚をする予定ありますか。
3、仕事、収入、家はどうしますか。
などなど。
その人に彼女がいるということにとても興味津々な50代さん。
質問は続きます。
1、どこで知り合った。
2、どうやって彼女にしたのか。
男性が40代に対して彼女が20代前半と聞いて、大きなリアクションをした50代さん。
「写真、写真あったら見せてください。」と。
携帯の待ち受け画面が彼女とのツーショット。
食い入るように見つめる50代さん。
「違う写真あるでしょ。見せてください。」
次から次へと写真をめくる。
一通り見終わって、椅子に深々と持たれた50代さん。
「綺麗な人だ。」
「ほんと?本当に彼女ですか?」
「付き合って何年めですか?」
「3年になります。」
「日本語話せるの?」
「日本語学校に通わせています。」
「いつ結婚するの?」
「来年を考えています。」
「日本に連れて帰るの?」
「いえ、僕はここで働いて生きていきます。」
「あの失礼ですけど、元引きこもってらした方ですか」
「はい、日本で20年ほどひきこもっていました。」
「ここに来るまでとここに来てからのことを話してください。」
喉が乾くのでなんどもなんども水を飲む50代さん。
さすがに疲れたのか、1時間ほどで質問は終了した。
「また、何か質問がありましたらいつでもこの番号にかけてください。」
腕組みをした50代さん。
横顔を見た。
悲しみ、苦しみ、孤独、後悔、希望。
いろんな感情が入り混じった表情。
「はあー。」と深くて長いため息をした。
そして、椅子に持たれて、真上を見つめた。
僕も50代さんにならってお空をみた。
お空がこんなにも広かったということを忘れていた僕だった。
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