訪問や個別相談をおこなった方達から手紙やメールを頂き始めています。
どれも感謝な内容ばかりです。
10年間ひきこもっているアスペルガーと診断されている30代の青年。
10年間家族との会話がありません。
会話といえば「おお」または頭を縦にふるか横にふるかだけだったそうです。
お父さん、お母さんと一緒に息子さんとの関わる方法を考えました。
新聞のチラシの裏に、「医者から検査数値が良くないので、朝晩のウォーキングでも良いのでやりなさいと言われた。一人では三日坊主になりそうなので、一緒に歩いてくれないか」と書いて息子さんの部屋のドアの下の隙間から室内に入れました。
「明日晴れていたら、6時に玄関で待つていてほしい」とも書いたそうです。
いつもはゲームばかりしていて、昼夜逆転の息子さんでしたが、朝の5時ごろから準備している音が聞こえたそうです。
約束した6時に玄関で座っている息子さんを見たとき、お父さんは泣いてしまいそうになりましたが我慢したそうです。
車で30分ほど離れた大きな公園に行き、二人でウォーキングをしたそうです。
並んで歩いているときに、何か話しかけたくて仕方がないのを我慢していたら息子さんの方から「結果はどういうふうに悪かった」と聞いてきてくれたそうです。
予想もしていなかった出来事に、「ちよっと悪いんだ」としか言えなかったそうです。
歩き終えた後、自販機で買ったコーラを渡したところ「健康には水だ」と言われてまた泣いてしまいそうだったとのことです。
「ありがとうな、一緒だったら散歩続けられそうだな。できたら、毎日でも一緒に歩いてくれないか」
その問いかけには首を縦に振っただけでした。
もう少し様子を見てから、今度は母親におにぎりを作ってもらい、公園のベンチで息子と一緒に食べられたらなと考えています。
青木先生(先生ではありません、一人のお節介な人間です)がおっしゃっていた、考えれば関わるきっかけはつかめるというお言葉。
最初は半信半疑でしたが、信じて進みたいと思います。
親が諦めたら、息子の将来も無くなってしまいます。
どうかこれからもご指導のほどお願いします。
小さな一歩です。
でも希望が見える一歩でもあります。
死んでしまいたいと言っている息子さんが、「生まれてきて良かった」と感じられるように一緒に頑張っていきましょう。
メールをありがとうこざいました。
本人さんが読まれることを考え内容を一部変えてあります。
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