１７歳たった1人の修学旅行 in 沖縄 怯えている俺。
僕はいじめたやつらに復讐をしたかった。
殴る、蹴る、「ゲームソフトを万引きしてこい。」
俺は、いじめたあいつらを絶対に許さない。
あいつらをめちゃくちゃにしたかったので、ホームセンターで万引きしたサバイバルナイフをいつも持ち歩いて、中学の時にいじめたやつの家まで様子を見に行っていました。
それからの僕は、非行に走ります。
万引き、深夜徘徊、窃盗・・・
警察に何度もご厄介になりました。
どんどん悪くなる僕を見て、母は心の病気になり、妹達も怖くて学校に行けなくなりました。
見かねた父が、病院に連れて行きました。
３つ目の病院で、「アスペルガー、衝動性が高い。」「衝動性をコントロールすることが大事だ。」と言われました。
それから、その病院でカウンセリングを受けていましたが、少したってから、病院の先生が、「もっといい場所があるから。」と推薦してくれたのが、サポートセンターです。
相談した結果、この団体にお世話になることになりました。
でも、僕は行きませんでした。理由は、名古屋駅は、人が多いので嫌でした。
でも毎月、ハガキが来るので、イラついていました。
半年くらいして、父親から１回会って、ハガキを断ろうと言われたので、会いました。
場所は、マリオットホテルのラウンジです。ケーキが美味しかったことを覚えています。
「来てくれてありがとう。今までのことを話して欲しいんだけど。」と言われて、僕は話しました。
僕の話の途中で、青木さんも吉村さんも泣いていました。
この人たちにお世話になってもいいかな。
僕は、サポートセンターでお世話になることになりました。
僕はスタッフの人と同じ部屋で寝泊まりしました。
スタッフの人たちはとても優しかったです。
僕がいじめられた話を、涙を流しながら聞いてくれたし、どこに行くにも、何をするにもいつも一緒にいてくれました。
日曜日も、お正月もスタッフと一緒です。
僕の家族のような存在になって、僕を励まし続けてくれました。
僕は修学旅行に行けませんでした。
そしたら、スタッフの人たちが、「たった一人の修学旅行」をしてくれました。
沖縄は綺麗な海と青い空でした。
美ら海水族館ではジンベイザメの大きさに驚き、またトンボ玉づくりも一緒にしました。このトンボ玉は迷惑をかけた妹たちへのお土産でした。
楽しい思い出ができました。
兄弟へのお土産は手作りのトンボ玉。不器用な俺が頑張りました。
でも、本当は、みんなと行きたかったです。
明日に続きます。
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