3回しかサーフィンに行っていない俺です。
でももう気分はサーファーです。
程度の悪いアスペな俺はサーファーなんです。
そんな俺がサーフィンのためにフィリピンにある小さな島に滞在していて感じたことを書きます。
青木さんはホテル内にある食堂で、朝の5時からメールを打ち続けていました。
とにかく相談の件数が半端ないんですよ。
その時に、1組のフランス人家族がグーグルマップでこの島全体を見たいので、パソコンを貸してくれと言ってきました。
人が良い青木さんは貸してあげました。
そのあとにその家族と会話が始まりました。
小さな島にビジネス用のノートパソコンを持ち込んで、朝の5時から一心不乱にカシャカシャとキーボードを叩いている姿は異様な光景です。
そんなハゲに関心を寄せたご家族との会話が始まったのです。
「日本人か」
「フイリピンでは韓国人と間違われるけれど、よく日本人とわかったね。」
「韓国人は目が細いし中国人は団体だしそもそもこんなところまで来ないよ。」
「日本は10回めだ。」
「しかし、日本人は不思議だ。」
「同じ時間帯に地下鉄の出入り口から一斉に湧いてくる。」
「同じ色合いに柄まで同じ服装。で無表情。みんな同じ顔に見えるんだ。もしかしたらすでに日本はヒューマン型アンドロイドを開発して実用化しているのではとおもったくらいだ。しっかと前を向いて、一目算に駆け抜けて行く姿は異様だ。」
「仕事は何をしているんだ。」
「説明しにくいが簡単に言うと小さな塾のようなものだ。」
これ以上聞かれるとめんどくさそうな顔をするハゲです。
英語の能力に問題がありますんで、ストレートに言えば済むことを時間をかけて時にはボデイランゲージを使って説明するので大変なんです。
でも引きこもりの人たちを支援していると説明しました。
やはり理解してくれないんです。
「何で家から出られないんだ。何が家から出ることをさまだげているんだ。」
「病気なのか?」
「病気じゃないなら家から出られるだろう。」
「不安なんだ。外の世界が。」
「小さい時から、周りとうまく行かなかった彼らには、家の外の世界が怖いんだ。」
「確かに子どもにとっては家の外の世界は大きすぎて把握できないから怖いというのはわかる。」
「しかし、何で30年間も家にひきこもらなければならないんだ。」
「そしてその数が100万人だって!!」
父親と一緒に会話に耳を傾けていた子どもに父親がもう一度丁寧に説明をしている。
年の頃は10歳くらいかな。
「僕がその人のお友達になってあげるよ。手紙を書くよ。」
予期せぬ発言に父親と母親はその子を抱きしめてキスをした。
一杯のココナツジュースが青木さんの前に届けられた。
青木さんはジュースには手をつけずに、目の前に広がる海の遠くを眺めていた。
そしてため息ひとつ。
英語に疲れたのではなく、青木さんの前に立ちはだかる大きな大きな壁のことを思ったに違いないとおいらは推測した。
ゴールが見えない僕たちの旅は続く。
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