発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 青木さんの涙と僕と大野と 俊介

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 おしゃれしなさい 笑いなさいといつもスタッフに言われる僕です。

 

反省会がおこなわれました。

青木さんから注意を受けた私と大野です。

 

 

私に関しては原稿を用意していなかった。

前回の話でスタッフが褒めたところが今回は抜けていた。

 

 

大野に関しては相変わらずの一本調子で話している。

私たちがアドハイスをしたところを変えずに話した。

 

 

「ねえ、3回目の話が終わったよね。」

「参加者全員10分前には全員席につかれていたよ。」

「お父さん、お母さんの顔を見ましたか」

 

 

「話を聞きながら泣いていた人たちもいた。」

「10年、20年、30年ひきこもっている人たち。」

「長い間会話すらない」

 

 

「お母さん、お父さんの悲しみを感じてください。」

「もっと全力を出そうよ」

 

 

 

「あのう、僕たちは青木さんとは違うのでそんなに要求されても・・・・」

「俊介さん、その質問は2回目ですよ。」

「二人のことをいちばん知っているのは僕だよね。」

「どこまでできるのかわからないからとにかく一生懸命やることがいま求められていることなんだ。」

 

 

 

「ここまでだと自分で限ってどうするの?」

「それを判断するのは僕たちスタッフだよ」

 

 

情けない僕です。

 

 

「僕たちはひきこもりからの回復への解決策を持っているんだ」

「僕たちはお役に立てるんだよ」

大野さん、僕たちは残り少ない人生です。僕は毎日全力で生きていきたいです。」

「大野さんはどうですか?」

 

 

僕から先輩の大野さんのことについて言及するのは良くないことです。

しかし、あえて言わせてもらうなら、大野さんは大きく変わってきました。

僕と大野さんは1年間一緒に住んでいました。(部屋は個室です)

 

 

 

僕から見てもとても頭が固いというか融通がきかない人でした。

青木さんやスタッフが大野さんの為にと思ってしていることを素直に受け止めないんです。

 

 

僕が言うのも変ですが、30年近くひきこもっていると人間というのはこんなに意固地になってしまうのかと変に納得している僕でした。

 

 

 

その大野が最近は青木さんたちのアドバイスにも言い返すことをしなくなってきたのです。

もちろん「はい、わかりました」なんていう風に受け答えは依然としてやりませんけれど。

 

 

僕から見ても明らかに変わってきたのです。

 

 

最近大野の発言で「はっ」と教えられたことがありました。

僕たちは未だ回復途上の人間なんだ。

だから精一杯今という時を感謝して生きていきたい。

 

 

僕は勉強を武器にしてこれからの残りの人生を歩んでいく。

俊介さんは料理を通して。

こんな風に一人一人得意なものが何かを探して、そのことを通して社会と繋がるんだよ。

 

 

そう考えたら何十年ひきこもっていようとも、何かあるはずなんだよ。

それを一緒に探してあげることがこのサポーセンター名古屋の支援なんだ。

大野の発言に教えられた僕です。

 

 

青木さんは講演会の最中に涙を流していました。

7年間家にひきこもっていた人が決心してサポートセンター名古屋に来たんです。

青木さんはその人とお会いしました。

 

 

大きな不安に押しつぶされそうな中、まるで這いつくばってきたかのような感じたったとのことです。

 

 

「なんとか社会に戻りたい」そう言い終えた彼の手が震えていたそうです。

手が震えていたんです。

 

 

その話をした時、青木さんの目から涙が落ちました。

腹の底から絞り出すようにこう言いました。

「その気持ちに応えたい」

 

熱い人です。

僕なんか足元にも及びません。

でも、この働きの輪の中に僕たちはすでに入っているのです。

 

 

今は大野と僕はフイリピンに帰っています。

皆さんがこのブログを読んでくださっている時には、必死に授業について行っている時です。

 

 

感謝したいです。

今のこの時を。

生かされていることを。

 

 

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