ドラゴンボール、我が命。
何が言いたいのか?
「発達障害でも成長していくんだ。」ということです。
そして、周りにいる人たちは成長の手助けをしないといけないんだ。
一つの光景を思い出すんだ。
発達障害と診断された子どもたちが日々頑張っている姿を発表する会があったんだ。
俺はまあサポートセンターで支援を受けてこんなことやあんなことをしていて将来はこんな希望がありますということを話す予定になっていた。
その頃はまだ時々暴力なんかもあったりして俺の状況は決してよくなかったんだ。
数年後にフィリピンに渡りそこで高校を卒業して大学に行くなんて夢にまで思っていなかったな。
壇上に登って話をする子どもは一般席とは別のところに設けられていて、一般席の人からは見えないようにされていた。
俺は緊張して吐きそうだった。
で、だ。
俺の横には20歳くらいの男が座っていた。
そいつも発表をする予定の男だ。
問題はその男の態度だ。
足を前の席に引っ掛けていた。
まあ、態度の悪いやつだなと思った。
次に鼻くそをほじりやがった。
で、食べたり飛ばしたりしやがる。
これは許せなかった。
汚ねえ野郎だ。
パンチを顔面にめり込ませてやろうと思ったくらいだ。
他の子どもたちが一生懸命原稿を読んで発表会に備えようとしているのに、そいつは歌を歌っていやがった。
明らかに他の子どもたちはいやそうな顔をそいつに向けていた。
俺のがまんはレッドゾーンに達した。
「おい、てめえ、歌うなよ。他の人たちの邪魔になんだろが」
そいつは俺の顔を見て一瞬笑った。
そしてまた歌い続けた。
「邪魔だって言ってんだろうが、どっかいけよクソ野郎!!」
「ギェ〜」両手で自分の髪の毛を掴み聞いたことのない音を発した。
その声に周りの大人たちが一斉にこちらに視線を向けた。
母親が真っ先に小走りで来やがった。
「ヨシオちゃん(仮名)どうしたざんすか」
「この男が僕を蹴った」
「はっ?」
「うちのヨシオちゃんになにするざんす」
「蹴ってねえし」
「おばさんの子ども歌ったりしてみんなの邪魔してたりしたよ」
「で、そのお兄さんが注意したら大声出したんだ」
周りの子どもたちが俺を助けてくれたんだ。
サンキュ みんな。
「うちの子、アスペルガーざんす。理解しないあなたたちが悪いざんす」
なんだと、これでもくらえ、クソババア!!
一件落着だ。
この世からワケのわからん奴はいなくなり再び地球に平和が戻ったんだ。
青木さんが、飛び込んできて、俺の首根っこをロックして、別室に連れて行きやがった。
「おさわがせしました」の言葉とともに。
「どうせ、俺がまた悪いんだって言うんだろ。」
「よく言ったな。偉いぞ」
「なんで褒めるんだ」
「俺もあのお母さんに言ってあげたかったな。」
「どうしようもないよね。あのお母さん。」
「わからないんだろうね」
「これからが大変な日々の始まりだね。気づいてくれればいいんだけれど」
そのあと、ハゲにドラゴンボールのフイギュアを買わせたのを覚えている。
俺は間違っていますか。
最低限度の常識は身につけないと社会に加わることはできないんだ。
仕事がないんじゃなくて、必要とされる何かを身につけるしかないんだ。
誤解しないでほしい。
世の中にはなにもできない人たちもいるのかもしれない。
その人たちにどうにかしろと言っているんじゃない。
努力できるのにしようとせず、ひたすら世の中が悪いと言っていた過去の俺自身に言っているだけだ。
下記バーナーのクリックを2つ押してください。
ご協力をお願いします
日本ブログ村に参加しています。
1位でいると新しい人たちが訪問してくれます。
クリックをお願いします。