新しいアパートに引っ越ししました。
快適な生活でした。
母親からの攻撃がなくなるのでもう大丈夫だと思っていた。
しかし、違った。
一人になったら、思い出す事は、昔の事ばかり。
小、中、高、楽しい事なんて何もなかった。
毎日が地獄、そこからどのようにしてサバイバルするのかが日課だった。
俺は、16なんだ。
他の連中のように楽しく過ごしたい。
毎朝、サポートセンターから迎えが来た。
車中から、通学途中の高校生達を見ていたら、いつも胸が痛くなった。
どうして? どうして、おれだけこうなんだ
サポートセンターで仕事とボランティアをこなしながらも、不安と混乱と怒りの炎は消える事はなかった。
怒りは、再び母親に向かった。
そうしないと、自分自身を持ちこたえる事ができなかったから。
電話口に母親を出させて、一方的にどなりちらし、責め続けた。
あのとき、どうしてお前は、俺に対して
あの時もそうだ。
あの時もだ。
母親は言い訳に終始する。
言い訳を聞きたくて、電話してるんじゃないんだ。
わかんねえのかよ。この野郎!!!
それでも母親は淡々と言い訳を流している。
ワアーーーーーーーーッ!!!!
だまれ!! だまるんだ。
受話器を叩き付けた。
公衆電話BOXの扉を足で思いっきり蹴った。
「こらあ、何やってんだ」
通りかかったどこかの親父が俺に注意した。
今なら、一撃で昇天させられる。
恐ろしい憎しみが俺を支配していた。
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