50代男さん。
高校卒業後、30年間自宅にひきこもっていた人。
家族以外誰とも会ったことがない人。
足腰が弱って体力も著しく低下していた。
身なりにも気を使わない。
知らない人が見たら、ハンディを持っている方と見られてしまうような人。
その人の支援をしています。
読んでいてくださる方に説明するためにあえて、上記のような書き方をしました。
支援をする私たちからしたら、できないことができるようになるそのお手伝いをするだけです。
今、よくない状況でも、支援を受ければ確実に変わるのです。
僕だって、支援を受けて変わったのですから。
しかし、その僕が思うのです。
本当に50代男さんは、僕たちが設定した支援のゴールにたどりつけるのだろうかと。
〈50代男さんの支援のゴール〉
1、3年間の支援で、英語とビサヤ語を日常生活で使用する程度に使いこなせる。
2、生活全般のことを1人でやれるようになり、自分で考えて行動できるまでになる。
3、人生を楽しむ術を覚え、結婚する相手もいる。
4、給料は毎月15万前後を稼いでいる。(アルバイトではない。)
こうなればいいなという程度のものではなく、確実にここまで成長させられるという確信に近いゴールなのです。
就労は現時点では日本ではなく、フィリピンで考えています。
このようなことを青木は数年前から彼に少しずつ話していました。
そして、もう一度年始に彼に納得してもらうために話したのです。
彼からは、以前のような「そんなことは無理に決まっている。」という反応はありませんでした。
今は、「本当にそのように変われるのだろうか」という不安があるみたいです。
彼が重い口をひらいて言いました。
「私がやり通せるというその根拠はなんですか。」と。
「4年間あなたを見続けてきたことからだね。」
「青木さんは、私がゴールにたどりつけると確信しているのですね。」
「はい、確信しています。」
「わかりました。よろしくお願いします。もう弱音を吐いたりしません。」
「弱音は吐くさ。なんどもなんども失敗して、弱音を吐く。」
「でも、また立ち上がれるように僕たちがするから大丈夫。何も問題はない。」
2人の会話を聞いていた僕は、感動してしまいました。
そしてあの時を思いだしたのです。
品川プリンスホテル2階の喫茶店「マウナケア」のレジ横の4人がけテーブルに青木と僕は真向かって座っていました。
僕は青木が怖くて仕方がありませんでした。
親には良い顔をしているが、一旦海外に僕を連れ出した後に香港経由で僕を海外に売り飛ばす計画を企んでいる。
青木の顔を見たら、ますますそんなことをしている悪人に見えたのです。
僕はそう確信していました。
そんな時に、青木が強くそしてクリアな声で、僕に囁いたのです。
「会えて嬉しいです。ありがとう。ここまで来るのに怖い思いをしたでしょ。」
まさかそんな言葉を聞くとはも思っていませんでした。
続いてこうも言いました。
「人生を一緒に変えよう。時間は気にしない。どこまでもついていくから。」と。
私は「はい。」と自分でもびっくりするくらい大きな声で返事をしました。
そしてその日から2週間後、私は30年間のひきこもりからフィリピンの喧騒の中に移動したのです。
面談が終わり、レジまちをしていた時に、青木が言いました。
「あなたの人生は良い方向に変わる。そして助けを求めている人を助ける側になる。結婚もするよ。」と自分で話して、自分でうなづいていました。
2019年、僕の人生は大きく変わっています。
そしてわずかですが、人を助ける仕事をしています。
数年で結婚するつもりです。
だから、50代男さん!! 次はあなたの番ですよ!!
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