発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

程度の悪いアスペな俺 飛行機に乗り遅れる これもプログラム?ヒロ

 

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級友との久方ぶりの出会いを終えた俺はマニラを後にし、ダバオに向かった。

クリスマスだ。

世界中で一番熱狂的にクリスマスをお祝いする国の1つフィリピン。

 

 

何もかもがクリスマス一色だ。

間違ってもこの時期に、フィリピンに足を踏み入れてはいけないんだ。

大変な事になる。

 

 

そうわかっていた俺だったはずだ。

しかし、大変な事になってしまった。

 

 

マニラを8時半にダバオへ飛び立つ飛行機に俺は搭乗予定だった。

チエックインはマシンで使えば良いので、1時間半前には到着できるように考えた。

 

 

 

いつもならサポートセンター名古屋からNAIA 2空港までは1時間あれば大丈夫。

 

 

金曜日の夜や給料日後の週末なら2時間になる。

今日はクリスマス。

それを考えたら4時間だ。

 

 

で、3時に俺はマニラ事務所を出た。

NAIA2空港に着いたのは7時だった。

チエックインマシンは搭乗の1時間前で使用できなくなる。

 

 

チエックインマシンの前は黒山の人だかりだった。

「間に合わない!!」

そう思った瞬間、頭がフリーズしてしまった。

 

 

大変な事をしでかした。

今乗れない

クリスマス終わるまでチケットは買えない

24日予定の今の彼女にお別れの挨拶ができない

26日予定の新しい彼女とのデートができない

 

 

頭が真っ白になってしまった。

深呼吸をした。

「大丈夫、大丈夫のおまじない」を唱えた。

 

 

どうすればいいんだ。

俺の一生が決まってしまうような大イベントがあるというのに。

どうしよう。

目の前の順番待ちの人数は前よりふくれあがって来ている。

 

 

もうダメだ!!

 

 

 

その時突然、彼が出て来た。

「さて、こんにちは、司会のみのもんたです」

「困りましたね、どうしますか」

 

 

ライフラインつかっても良いんですよ」

「どうしますか」

「使います!!」

 

 

俺はスタッフに電話した。

「あっ、どうしゃあいいんだ」

「◯xx△△XXX」

 

 

 

「何、近くにいる空港会社スタッフにでかい声で時間がない、助けてくださいとアピールしゃあいいんだな」

「ヘイ、ちょっとそこのにいちゃん、助けてくれよ!!」

「身分証明書もってねえから、マシンでしかチエックインできねえんだ」

 

 

「チヨット、アナタノ、ドキュメントミセテクダサイ」

「アア、モウダメネ、タイムアウトネ」

 

 

「スタッフ、もうダメだってよ」

泣きたくなって来た。俺の運もここまでか

「何?ダメ元でカウンターに並びなさいだって!!」

「そして、大きな声で搭乗1時間切っちまった、助けてくれ」と叫べだと

 

 

カウンターに目をやった。

信じられないほどたくさんの人たちがカウンターに詰め寄っている。

なかなか進まない行列に業を煮やした、お客が、航空会社のスタッフに向けて怒声を飛ばしている。

 

 

もうだめだ。

俺はこういう場所が苦手なんだ。

パニックになりそうだった。

 

 

パッニクはダメだ。

深呼吸、深呼吸。

もうダメだ。

 

 

「ファイナルアンサー??」

「本当にもう良いんですか、ヒロさん」

「地獄か天国か、さあどうしますか」

 

 

 

目の前にあった何かを足で思いっきり蹴った。

「ピー」っという笛の音がして、警備員が二人俺の元に駆けつけて来た。

周りが見えて来たら、俺は事務所で怖そうな人たちに囲まれていた。

 

 

説教をたっぷりと30分程度頂いて、俺は娑婆に解き放たれた。

携帯電話を見るとスタッフからの着信が山ほどあった。

スタッフに電話して事情を説明した。

 

 

マニラ事務所に帰る為にタクシー乗り場に並んだ。

タクシー乗り場に並んでタクシーに乗るまで2時間かかってしまった。

まあ、いつものごとく、あの国の人たちが横入りしてくる。

 

 

マニラ事務所に着いたのは日付が変わってしまった後だった。

それでも、スタッフは俺を待っていてくれたんだ。

「大変だったね。」

 

 

「良くパニックにならずに乗り超えたね。」

「・・・・」

「もしかして、これもプログラム?」

 

 

「そう、これもプログラム。」

「たくさん人がいるときには、とにかく遠慮なんかしていたらダメ。」

 

 

 

「大きな声で、「助けてください」「あなたの助けが必要です」と言いなさい!!」

「航空会社のスタッフの服を引っ張るくらいにしてね。」

 

 

「それと、最後まで決してあきらめないこと。」

「あきらめたら、そこでおしまいでしょ。」

「飛行機が飛び立つまで、あきらめないで「助けを出し続けること」

 

 

「はい、はい、わかりましたよ。」

今度こういう場面に出くわしても、もう大丈夫だ。

でかい声を出していいのなら、俺の真骨頂だ!!

 

 

今から、もう一度あの場面に戻ってみたくて仕方がないんだ。

1度失敗したら、2度と失敗しない。

これが大切なんだ。

 

 

失敗して良いんだ。

俺のような程度の悪いアスペな人間は失敗して初めて気づくんだ。

そして2度目の失敗をさける事ができるようになる。

 

 

しかし、俺の淡い思いはシャボン玉の様に壊れてしまった。

しかし、そんな事よりも、また1つ賢くなった俺がうれしかったんだ。

 

 

 

「かかってこいや!!」

 

 

「俺こそが真のスーパーサイヤ人ヒロ様だ」

 

 

 

昨日はたくさんの方から「いいね?」ボタンをクリックしていただき、まことにありがとうこざいました。

「たくさんの人が応援してくれとるやんか!!」と興奮してしまった俺です。

 

 

 

俺の辞書に「恥ずかしい」という言葉はありません。

徹底的に程度の悪いアスペな俺をみなさまにご披露して行きますので、なにとぞ、なにとぞ「いいね」ボタンを押してください。

 

 

 

いつか、きっと「集英社」さま、「講談社」さまから「うん、きみのブログはなかなか面白いではないか、1度書籍かしてみませんか」というお声がかかるのをいまかいまかと待ちわびております。

 

 

 

もし、その妄想が実現した時、本当の意味での回復が待っているんだろうと考えています。

ありがとうごさいました。

 

 

 

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