青年さんは病院に入院しています。
退院後はグループホームに所属しながら就労支援をおこなうと病院側は計画をしました。
青年さんは病院側から促されるようにして、グループホームを4箇所見学し、宿泊体験もしました。
しかし、今は(グループホームには入りたくない)という気持ちに傾いています。
「グループホームの嫌なところはなんですか?」の私からの問いかけには、「僕は障害者じゃないでしょ。なんで障害者と一緒にいなきゃいけないんだ。」との返事でした。
「グループホームを見学して、わかりましたよ。僕が行くようなところではないって。」
「僕は人との関わりが必要なんです。僕の何が悪いのか、どうしたらいいのかを聞きたいんですよ。」
「でもグループホームにいる人達とは、まともな会話なんかできないでしょ。」
「あそこは障害者が行くところ。僕が行くところじゃない。」
「グループホームに行く理由を病院の先生たちはなんて言っていたのかな?」
「君には練習が必要だって。」うるさいほど言ってくるし。
やはり彼は、グループホームに行く必要がわかっていません。
このままでは退院後自宅に帰ることになります。
当然、家族と反目し合っていますから、暴力が出るでしょう。
暴力が出たら警察を呼んで、警察署に連行されて、落ち着きを取り戻し、自宅に帰る。
時間が経てばまた暴れて、警察に。と同じことの繰り返しの中で、暴力は増えていきます。
そして措置入院となるのでしょう。
残念ながら、私たちのところでは支援はできないと考えています。
病院側からは入院という方法を考えながら、当事者との関係をより良い方向に向かうように努力をしてくださいと言われています。
しかし、すでにご家族との関わりがかなり悪くなっており、話し合うこともできない状況です。
こうなりますと、一時的に家族と当事者を離す必要があります。
ヒロさんも大統領もそして名無し君も一時的に家族と離れることで落ち着きを取り戻し、それぞれ社会に戻っていきました。
しかし、青年さんは家族と離れても落ち着きを取り戻すことはありませんでした。
私たちではお役に立てないということがわかったのです。
30年間の支援で青年さんのようなケースを数例見てきましたがいずれもお役に立てませんでした。
世の中には青年さんのようなケースが他にも多くあると思います。
このような方の場合はどうなっていくのでしょうか。
効果ある支援をしている病院や施設などはないのでしょうか。
何か情報をご存知の方は教えて下さい。
青年さんも不安になってきたのでしょう。
毎日数十回ほど電話をしてきています。
どうぞよろしくお願いします。
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