僕たちにはメンターが必要なのです。
僕も、シンゴさんも、ブンさんも、ヒロさんも。
回復したみんなにはメンターがいました。
回復した僕たちの最初のメンターは青木さんでした。
青木さんが、僕たちの世話をしてくれていました。
それはそれは・・・・。
家族以上に僕たちのことを思ってくれていた青木さんです。
今思い返すと、どうしてそこまでできたのかと思います。
しかし、青木さんは言います。
支援者にも限界があるって。
最後の詰めは、違う人たちでないとできないと言っていました。
僕たちのさらなる成長には、時間がかかるのです。
その成長に青木さんたちが寄り添うことはできません。
だから違うメンターが必要なのです。
それは僕たちの彼女なんです。
彼女が僕の母親がわりとなってくれました。
また青木さんの様に支援をしてくれたのです。
ほぼ毎日僕のケアーをしてくれました。
硬い言葉で言うなら指導です。
例えば、僕が大学の授業で提出するレポートを作成しているときのことです。
僕はインプットをしすぎてしまい、アウトプットに中々移らずいつもドタバタしてしまいます。
挙げ句の果てには、レポートを遅れて出したりしていました。
青木さんからは、インプットを減らしなさいと良く言われていました。
しかし、そんなに簡単には僕の行動は変えられません。
誰かから「こうしたら良いよ。」とか、発達障害の本に、自分の考えや行動を意識して修正しようと書いてあるのを見ても、実行することは簡単なことではありません。
簡単に修正できたら、発達障害の問題がこんなに大きく社会問題になっていませんよ。
僕の彼女はアドバイスをするだけではなく、一緒に考えてくれたのです。
レポート提出に際しても、「この情報はいらないよ。
この程度でいいんだから、これだけで導き出せることを書いていこうよ。」
という感じで寄り添いながら、家庭教師のように僕に接してくれたのです。
勉強だけではなく、僕は服などの捨てどきがわかりません。
東大さんやエイジさん、ヒロさん、青木さんでさえ捨てどきがわからず、使わなくなった物を溜め込む習性があります。
それも、彼女が僕の部屋で1つ1つ手に取り、「これはいらないでしょう?」「わからないからもう少し置いておいてもいいかな?」「じゃあこうしましょう?1年間使わなかったものは、別の箱に入れて、一緒に考えましょう。」
僕は必要なものと必要では無い物の区別が中々つかないので、彼女から「決めなさい。」と催促されてそれで怒ったりしたこともありました。
明日に続きます。
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