〈セッションを10回受ければ、生きづらさが軽減されます。〉
と書いてあった。
「嘘だろ!!」怒りが湧いた。
こんな時には青木さんだ。
忙しいのはわかっているけれど、あの人に聞くしかない。
「セッション10回受ければ軽減されるのどこがいけないんだ?全ての人が軽減されるとは書いてないじゃないか。何に対して怒っているんだ?軽減っていうのも感覚の問題で、数値がこうなりますとも書いてないからね。」
「僕は小学校から行けなくて、支援を受けて回復するまで3年ぐらいかかっていますよね。それも毎日支援してもらってですよ。それなのになんで10回で軽減されるんですか?僕で言えば、1000セッション必要でしたよ。」
「君も言っているじゃないか?発達障害と言っても色々とありますって。10回で軽減される人たちもいていいんじゃないか。」
「発達障害で生きづらさを感じている人たちが、全て君の様に小学校から行けていないわけじゃないから。君はむしろ重い方だと思うよ。小学校から行けていないなんて、普通の人は理解できないんだよ。」
「・・・・」
「なんで、ネットで発達障害の記事を読むの?読むと混乱するから読んではいけないと言っているよね。週刊誌のコラムなんかだと限られた枠でそれらしいことを書かないといけないので、誰もが知っている様な内容になってしまうんだよ。それに対して怒ってどうするの?」
「違うことに時間を費やしなさい。」
「まだ昔のことにこだわっているんじゃないの?そんな時間があったら彼女のことを思いなさい。」
青木さんが珍しく苛立っていた。
それもそうだ。
同じ質問を何度もしている僕だから。
「それともう1つ。医者とセラピストと僕たちでは診ている対象が違うんだよ。
自分で診察室に来られる人たちを対象としているのと、こちらから訪問して支援に繋げようとしている僕たちでは、対象が違うっていうことはわかるよね。」
「どちらも必要なんだよ。以上。」
まだ僕は、過去に囚われているのだろうか?
この週末、彼女と映画に行ってきます。
アドバイスありがとうございました。
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