僕は小、中とひきこもっていました。
高校は通信制高校ですから、あまり通学しなくても良かったので選びました。
まあ途中で行かなくなって、高卒認定試験を受けました。
でも通信制高校は卒業となっていました。
大学には行っていないけれど、行っていたら大学4年生の春、つまり卒業間近でこの支援団体に繋がりました。
やはり、卒業、進学というシーズンはひきこもっている僕には辛いものがありました。
ひきこもっている僕には、〈春〉という季節も恐怖でしかなかったです。
暖かな気候。
「さあ。みんな外に出ましょう!!」と鳥や蛙までもがそう囁いている気がしました。
部屋の中にいても春の匂いは感じられたから。
しかし、僕は一人ぼっち。
誰も僕の存在なんか気にしていないのです。
僕がこの世の中から消え去っても、悲しんでくれる人なんて誰もいない。
そう考えただけで、気が狂いそうでした。
長期不登校並びに完全ひきこもりだった僕からお母さんたちにアドバイスです。
ひきこもっている僕たちは、特に〈春〉という季節を無視することは出来ないのです。
自分の置かれている立ち位置をもう一度考えてしまうのが〈春〉なのです。
考えても何も始まりません。
「どうしてこうなってしまったんだろう?」という質問を頭の中で自分に問いかけます。
答えなんて見つかりません。
運悪くそんな時に「お前、お隣のマサル君、◯◯会社に就職が決まっていたんだってね。マサル君のお母さんがそれはそれは嬉しそうに話してくれたよ。」って、こんな話をしたら・・・。
「おとうさん、警察!!警察呼んで。」ってなりますので、お気をつけください。
と言っても、言うんだよね。
いってしまうのですよね。お母さん。
こんなことを、青木さんの前で以前実演したら、すごく受けました。
「仕方がないよ。僕の話を聞いてくれないからね。」
そしたらどうなるんですか?
「せっかく時間をかけて、訪問し続けて、信頼を勝ち取り、家を出て、安心できる場でもう一度やり直そうと決まっていても、また振り出しに戻るんだよね。」
「大変ですね。」と僕は青木さんを慰労した。
「仕方がないことなんだよね。」とまた青木さんが言った。
「だからこれ以上親子関係が悪くならないように、家から出るしか選択肢がないんだよね。もちろん状況が軽い人はその必要はないけれど。」
僕もそう思いました。
家族から一時的にでも、離れることが必要な場合もあるのですよ。
今、僕と母親はとても良い関係にあります。
そのことを本当に感謝しています。
また明日。
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