支援している人の多くは自閉症スペクトラムの診断を受けている人がほとんどです。
中にはADHDの診断も見受けられます。
そんな彼らには共通していることが多くあります。
1、部屋の片付けが苦手。
程度の差が大きいです。
ゴミ屋敷のようになってしまう人から、常時少し散らかしている人まで様々です。
多くは、どのようにして片付ければ良いのかがわからない人たちです。
ですから、片付けのやり方を教えていけば良いのです。
何を捨てて良いのかがわからない人たちです。
旅行代理店の店先にあった豪華なパンフレット。
「いつかハワイに行きたいので、その時のために取っておきたい。」と青年は言います。
「今行かないよね。行く時にまたもらってくれば良いのです。」と私たち支援者は言います。
部屋の中の物をひとつずつ青年に示して、これは必要かどうかを決めていくのです。
その様な作業をしています。
旅行パンフレットの例の様に、何がしかの理由をつけて、捨てずに取っておく彼らです。
1度で身につくわけではありません。
週に1度の作業を半年間ほど行って、初めて習慣化できる彼らなのです。
適切な行動を習慣化させることが私たちの目標なのです。
しかし、どんなに丁寧にありとあらゆる手段を用いても、自分で片付けることができない人たちがいます。
自分で片付けることができないと認識した彼らには、片付けを手伝ってもらう人を探すことを教えています。
部屋が雑然としていて良い訳がありません。
より快適に過ごさせることが大切です。
その為にはできることとできないことを当事者に自覚してもらうことがとても大切なのです。
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