子どもが不登校になると、親御さんはまず、「どうして?」「原因は?」と不安になり、子どもを問いただします。
もちろん、原因はあるのです。
原因がないのに不登校になることはありえません。
しかし、原因が簡単にわかり、すぐに対処して問題解決できるなどということはありません。
子どもに聞いても、「わからない。」と言うしかありません。
中学3年で不登校になってしまった僕も、あの時にはどうして自分がみんなとうまくいかなくなったのかは、わかりませんでした。
先生から色々と聞かれても、僕にはうまく答えられませんでした。
ようやく力を振り絞って言ったことは、「みんなと仲良くやっていけない。」ということでした。
それに対して先生は「みんながもっと君に対して優しくしなければいけないけれど、君だって君なりにもっと努力をしないといけないんじゃないかな。」と言いました。
その言葉を聞いて僕はがっかりしました。
先生はわかってくれないのかと落胆したのです。
親に話すのは違うなと思いました。
これは僕の問題で、僕が解決しなければならないんだと思ったのです。
だってクラスでこんな状態になっているのは僕だけでしたから。
これは、学校や同級生の僕に対する態度ではなくて、僕自身の問題なんだということは薄々気付いていました。
でもどうやって?
何がなんだか分からないのに、何をどうやるのか?
混乱していた僕です。
自分の言葉で親や教師に伝えることができなかったのです。
親が子どもに不登校の原因を聞いても、何も答えなかった。
それは普通なことなのです。
この団体は30年間の支援で、300人の人たちを学校や社会に復帰させました。
彼らの多くが不登校を経験しています。
もちろん、小学校から全く行けなかった子どもから、不登校気味だった子どもまで様々です。
でも300人の多くが、不登校になった時に自分の言葉で周りの大人に自分の気持ちや思いを伝えられなかったのです。
不登校の原因を親が勝手に判断して、間違った対処をしてしまうことや、子供の気持ちがわからないからとそのまま何もせずに見守るだけでは、それは親に対する信頼関係を損ねてしまいます。
だったら、不登校の問題はさておいて、まずは今・・・
(続きは7/13(火曜日)午前10時公開のYouTube〈発達障害な僕たちから〉をぜひごらんください。)
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