結局僕は、フィリピンの高校には行きませんでした。
母親と父親が離婚してしまったので、父親からの支援が受けれなくなったからです。
母親は、僕の希望をなんとか叶えたいと思って、母方の両親に頼んで、お金を用意してくれました。
そして「パートで働くので大丈夫だ。」と言ってくれました。
父と離婚した母は鬱のような状態になっていたので、働くことなんかできないことは僕にはわかっていました。
だから、僕のために用意してくれたお金を僕の教育費として使うことが僕にはできませんでした。
それでどうすれば良いのか悩みました。
通信制高校か不登校に特化した高校に行くという選択がありました。
というかそれしか思いつかなかった。
僕は高校生活を体験したかったです。
だから通信制高校は僕の希望にはあいませんでした。
不登校の生徒に特化した高校も、同じような生徒が集まるわけだから、うまくいかないと思いました。
青木さんに相談したら、「私は何もコメントはしない。自分で納得いくまで調べたらいいんだよ。」と言われました。
それで母親が徹底的に調べてくれました。
僕は色々と母親に注文を出しました。
何名在籍して、何名卒業できたのか。
卒業後の進路について。
暴力行為などで不登校となった生徒がどの程度在籍しているのか?
母親に特にお願いしたのは、生徒の生の声を聞くことでした。
下校時に正門近くで、生徒たちに声をかけて、その高校が本当に良いのかどうかを聞いて欲しかった。
僕はもう失敗はしたくなかったからです。
今度失敗したら、もう立ち上がれなくなるという不安が強かったからです。
結局母親は、3つの高校に行きました。
その結果で僕は不登校に特化した高校には行かないことにしました。
僕には合わないことがわかったから。
それで僕は高卒認定試験を受けることにした。
それと、3ヶ月に1度、1ヶ月間フィリピンに行って、特別に短期間高校のクラスに在籍して授業を受けることにした。
みんな青木さんが高校にお願いして実現したことです。
特別なことなのです。
フィリピンの高校で使う教科書も揃えてもらって、勉強をした。
で、3ヶ月に1度参加した時にはテストもあって、僕も別室で受けられた。
残念だけど、どれだけ良い成績を残しても、それは記録には残らなかった。
友達もできた。
フェイスブックで友達にもなって、毎日のように話し合う人たちもいた。
楽しかった。
これが僕が求めていたものだった。
結局フィリピンでの3ヶ月に1度の体験は1年半で終了とした。
僕が折り合いをつけられたからです。
それと、日本で専門学校に行くことを決めたからです。
高卒認定試験は簡単でした。
少し勉強して、合格できるくらい程度は難しくないです。
僕はフィリピンで色々な体験をして、自信をつけたかった。
ボランイティア活動やMr.Joeさんとのアドベンチャー旅行、底抜けに陽気なフィリピン人スタッフとの関わり、仕事体験もした。
そのことで、専門学校に行くだけの自信はフィリピンでつけてもらった。
フィリピンの高校に行きたかった。
行けば、僕は大きく変わると信じていた。
残念ながら、その夢はかなわなかった。
目の前が真っ黒になった。
しかし、青木さんは、「まだできることはある。落ち込むな。」とよく励ましてくれました。
1年半フィリピンで様々な経験をして、僕はそれなりに変わりました。
自分が思い描いていたようには変われなかったけれど、自分で納得はできた。
なんといっても、自信をつけたことで日本でアルバイトができたことがとても良かった。
良いアルバイト先にも恵まれて、そこで知り合った人たちとは今でも親交があります。
今つきあっている彼女もそのアルバイト先で出会いました。
そして、今年の春から僕は就職して社会人となりました。
今はまだ待機状態です。
今振り返ると、あの不安な日々はなんだったんだろうと思います。
中学の頃からいつも死ぬことを考えていました。
死ぬことしかないと決めつけていた。
でも、日本を離れて、外から日本を見たとき、僕がダメな人間ではないことに気づきました。
それだけでも、海外を体験して良かったと思っています。
目先を変えることはとても必要だと思います。
不登校の子どもを持つご両親へ
中学完全不登校というのは、青木さんから言わせると状況はそんなに良くないということです。
そんな僕が言います。
ヒロさんもいっていたことと同じです。
お母さん、笑っていてください。
そして、子どもにこう言ってください。
「大丈夫だよ。お母さんはいつもお前のそばにいるから。」
「クソババア、死ねや。」
と言われても、笑っていてください。
泣くんだったら、外に出てひと気のないところで泣いてください。
こんな僕でも、今は幸せです。
あなたの周りにあなたを助けようとしてくれる人たちがいます。
1人で考え込まないでください。
私たちの活動を応援してください。
100万人というひきこもっている人たちに希望を届けたいのです。
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