30年ひきこもっていたAさんは、社会復帰目指して私たちの支援を受けています。
そのAさんが支援を断ってきました。
Aさんと話をしました。
「気力はあるけれど体力がついていかない。それで支援を中断したい。」ということでした。
色々と話を聞いてみると、年下の女性とお付き合いをして、結婚そして家庭を持ちたいと願っているが、今の体力では年下の女性をもらっても、相手を喜ばせることができないと心配しているのでした。
確かに12月中旬くらいから、疲れて寝込む状態が見られるようになりました。
明らかに夏頃のAさんとは違います。
1年に1度の人間ドックでは異常は見つかっていないAさんですが、毎年冬になると調子を崩してしまいます。
整体は確かに効果があったということですが、ここは専門医に見てもらう方が良いと判断しました。
1月中旬にでも整形外科にお連れします。
「まずは整形外科を受診して、詳しく診察してもらいましょう。結果が出たらその後また話し合いましょう。今は1ヶ月間、トレーニングを中断してゆっくりしましょう。」と提案して、そのことで折り合いをつけたAさんです。
暖かくなれば、気持ちも前向きになると思います。
30年間支援をしてきてわかったことがあります。
僕たちのような発達障害の人たちは、気候の変動に身体を合わせることがとても苦手だということです。
日本の気候は四季があり、温度が変化していきます。
私は四季の移り変わりは好きなのですが、季節の変わり目によく病気になります。
特に1月から3月には、毎年といっていいほど体調を崩してしまいます。
ですから、冬の時期は日本に滞在しないようにしています。
今まで関わった人の中には、私と同じように日本の寒さについていけない人が多いです。
ですから、温度変化が少なく、暖かな南の国フィリピンでの滞在をおすすめしています。
Aさんの結果が出ましたらまた報告させていただきます。