僕はおとなしい性格でした。
小学校、中学校と周りの人たちにうまく溶け込むことができませんでした。
高校の時のことはほとんど覚えていません。
まあ、小、中、高と辛い日々でした。
生きていくことにとても疲れていました。
痛みをともわなず目が覚めたら、あの世だったらどれだけ良いかという想像をよくしていました。
というより、そんなことしか考えていなかったですね。
就職は怖くてできませんでした。
だから大学には惰性で進学しました。
大学は自分で全てやらないといけないのです。
それがわかってから、僕は辛くなって行けなくなりました。
とてもたくさんの人がいる場所にはいられない。
特に大学での昼食の時間は、いつもパニックになっていました。
授業が終了したら、学食に走って行きました。
でも食券を求めて、すでに長蛇の人の列です。
食券を求めて並んでいると、前後に友達グループが並びます。
それに気づいた僕は手が震えたり、顔がひきつったりします。
と同時に、周りの全ての人の視線が僕に注がれていることに気づきます。
僕を見て笑っている人もいます。
心臓を強く鷲掴みにされたので、今すぐここから逃げないと行けないと脳が命令を出しました。
ここから逃げ出すことを他の人に知られたら、大変なことになりますので、演技をすることにしました。
「ああああ、財布を教室に忘れてしまった。取りに行かなきゃ。すみませんそこ通してもらえますか。」
学食から出た僕は一目散に駅に向かった。
学校の正門が見えなくなったところで、周りに誰もいないことを確認してしゃがみこんだ。
もう無理。
大学は無理だ。
やめよう。
ゴールデンウィークが終わった頃だったと記憶しています。
大学に行かなくなった僕に、母は最初は色々と文句を言っていたたけれど、やがて何も言わなくなった。
アルバイトをしようとしたけれど、面接にまではこぎつけなかった。
怖いのです。
他人がとても怖くなってしまった。
他人から僕に注がれる視線が怖くなって、僕はひきこもった。
ひきこもったら、他人の視線から逃れることができるのです。
小、中、高、そして大学生活の中で、ひきこもったこの時にいつもつきまとっていた不安から逃れることができたのです。
僕はホッとした。
しかし、6ヶ月後ぐらいから、今まで以上に不安な気持ちになった。
僕はこのままでずーっと生きていくしかないだろう。
再び社会に戻ることはできないだろう。
気が狂いそうだった。
不良品の僕は生きていてはいけないんだ。
今すぐに自分の存在を消去したかった。
でも心の中では誰かの助けを求めていた。
しかし、10年間そんな人は現れなかった。
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