発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

笑わずに生きてきた30年間。A



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笑う練習です。

 

以前の私は、髪の毛を自分で刈っていました。

適当に刈っていましたので、頭髪に段差が生じていました。

 

 

この団体のスタッフから、指摘されて、今は鏡を見ながら剃っています。

 

 

鼻毛は伸ばし放題でした。

長くなりすぎると、妙にこそばゆくなりますので、指でつまんで抜いていました。

時々失敗すると涙目になります。

 

 

スタッフからエチケットカッターを購入するように言われました。

それを青木さんに報告しましたら、オススメを紹介してくれました。

そしてアマゾンでフィリプス社製のバリカンと一緒に購入しました。

 

 

見た目を整えるようになりました。

手鏡も購入したのです。

随分ましになりました。

 

 

私の家には芝があります。

父親がよく手入れをしていました。

芝に向かって父親がよく話しかけていました。

「ちゃんと手入れをしてやるからな。」と。

 

 

私は自分の顔も芝生と同じでちゃんと手入れをしないといけないんだと思わされました。

 

 

そんなことを意識できるようになった自分がとても嬉しいのです。

わたしは何もかもができないダメな人間だと思っていました。

 

 

少しそこから抜け出せたのかなと嬉しかったです。

年齢はとうに50代になっているのですが・・・。

 

 

 

写真館に証明写真を撮りに行きました。

写真を撮られるのがとにかく嫌な私でした。

そんな私もフィリピンに行ってから変わりました。

 

 

フィリピンの人はとにかく自撮りが大好きな国民なのです。

そんな人たちの中で生活したおかげで、写真を取ることに抵抗がなくなったのです。

 

 

しかし、写真館で証明写真を撮ることができませんでした。

パニックになってしまいました。

 

 

笑ってくださいと言われて、私なりに笑ってみたのです。

写真館の人が私の顔を見て笑いました。

「ユーモアいっぱいですね。」って。

 

 

やがて、写真館の人がこう言いました。

「顔のウーミングアップはおしまいにして、そろそろ写真を撮りますね。」

私は焦りました。

 

 

色々と自分なりに笑う努力をしてみたのですが・・・。

「すみませんが、真面目にやっていただけないと、写真が撮れないです。よろしいですか?」

 

 

「すみません。笑えないのです。」

「笑い方を知らないのです。」

とっさに何か言わないとと思った私です。

 

 

言ってしまってから、理解なんてされないだろうと思いました。

 

 

じっと私を見つめていた写真館の人がこう言いました。

「私のところでは、写真をお引き受けできません。申し訳ありません。」

 

 

 

それで私は、トボトボと自室に帰りました。

 

 

今、笑う練習をスタッフとしています。

こんなんで本当に社会に3年で戻れるのか?

無理だろうなと強く感じた日でした。

 

 

 

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