高校生活は、小・中と大きく違っていた。
姉が私に対して、つきっきりの支援者のようになってくれて様々な決め事を僕と共有した。
毎日の服の組み合わせ。
ボディチェック(頭髪、フケ、髭、鼻毛、耳毛、脇臭、靴臭、靴のローテーションなどなど)
クラスでの振る舞いと会話集
部活での先輩への態度と会話のやり取り
遠足、研修旅行など外部プログラムでのあるべき姿。
学園祭でどのように振る舞うか
完璧ですよね。
表現の仕方は今書き直した箇所もありますけれど、内容は同じです。
青木さんにこのことを話した。
「弟の特性を知り、その上で何が必要なのかを考えたんだよね。」
「こんなすごい人はいないよ。」と驚いていた。
全てを姉に任せていた。
姉を信じて姉の言う通りにやれば、高校生活もやり過ごせると確信した。
しかし・・・。
姉が用意できなかったことが、高校生活にあった。
そのことで、私はつまづいて、結果高校に行けなくなった。
それを知った姉は自分の持つ知識で、なんとか修正をはかろうと尽力してくれたが、姉にも想像ができないことがあった。
小・中の私の生活を毎日見ていて、その必要性はないと感じていたと後から話してくれた姉。
ひょろっとしていて、風が吹けば飛ばされてしまうような見た目の私ですが、それでも、私も1人前の男なんですよ。
その認識が姉にはなかった。
つまりそれは〈異性関係〉
一口に高校生と言っても様々だ。
大人びた高校生もいれば、中学生のままのような高校生もいる。
青木さんから聞いた話で、強烈に印象に残っている話がある。
青木さんが大学受験のために東京のホテルに宿泊した時のこと。
その日は朝から、雪が断続的に降っていた。
このホテルは入口がわかりづらいらしい。
特に青木さんは夜にチェックインしようとしたので、迷子になってしまい、気づいたらホテルに面する野外のテラスに出ていた。
雪は降り止まず、静けさがあたりを覆っていた。
ふと前方に制服姿の男女が抱き合っている姿があった。
強烈な光景を目にした青木さんは、走ってその場から離れたらしい。
〈異性菌〉に対する抗体ができていなかった青木さんは、翌日の入試で散々な結果となってしまった。
この話を聞いた時、私は自分の高校生活を思い出した。
そう、私も〈異性菌〉にやられてしまったのです。
まさか〈異性菌〉に弟がやられるとは思っていなかった姉です。
私は高校に行けなくなってしまいました。
また次回続きを書いてみます。
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