この団体は、メールや電話で支援のご相談を受けたあとで、カルテをお送りします。
より多くの情報を得るためです。
その後に保護者と面談をします。
ご本人が何を困っているのか?
ご本人がこの先どうしたいのか?
を聞くのです。
もちろん、そんなこと聞いても保護者が答えられないことは百も承知です。
でも一応聞きます。
中には、保護者と子どもとの間で、そのような会話があるケースも時々みられるからです。
ほとんどのケースで、子どもとの会話がないわけですから、親は子どもがどう考えているのかなにもわかりません。
わかっていたら、ここに相談なんかしないでしょう。
で、最大の難関。
〈どのようにしたら会えるか〉を考えるのです。
これも、保護者の方から的確な提案がされたことはほとんどないですよ。
で、色々とうちから提案します。
「ご親戚で少し年齢が上の方で、昔でも良いのですが交流があった方はいますか」と色々とお聞きするのです。
でも、「ないです。」
「あまり親戚づきあいがないので。」
という答えがほとんどだった。
で、おいらは思ったわけです。
「ああああ、保護者も子どもと同じような感じなんだ。」と。
そういえば、とても社交的な家庭のお子さんで、ひきこもったというケースを俺は知らない。
で、青木さんに聞いても「記憶にない。」ということです。
なんとかして、手探りで本人との接触を試みるのです。
〈いきなりひきこもっている部屋のドアを開けて接触を試みる。〉という方法をやっている団体もあるみたいだけれど、うちはやらないね。
なんでやらないかって、うちのスタッフは全員ひきこもりの経験者なんですよ。
強制的なやり方をされるのが嫌なので、やらないんだ。
誰にでも、人権というものはある。
「だからと言って、ひきこもったままでいいわけはない。」
「ひきこもっていいわけない。」と俺も賛同はするけれど、だからと言って、暴力的に部屋から出すことは、うちにはできないんだ。
このように〈ひきこもり回復支援〉で一番難しいことは、支援者と当事者がどうやって出会うかなのです。
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