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ここのところ、毎日日本にいる母親から電話が来る。
インターネットのアプリを通しての無料電話です。
食事のこと、勉強のこと、家で飼っている愛犬のことなど話題は尽きない。
母親は一人で生活しているので、寂しいのだと思った。
それで、母親に「こんな状況だから、日本に帰ろうかな。」と話した。
「えっ、本当。」と言った声がとても明るかった。
お母さんの声が弾んでいた。
それを聞いた僕は泣いてしまった。
本当に母には迷惑をかけてしまった。
以前正式に母親には謝った。
そして母親の口から許しの言葉を得た。
許しも何も、「あの時は暴れることしかできなかったんだよね。今になってお前の辛さがわかるんだ。あの時のお母さんを許してね。」と言われた時には、号泣してしまった。
母が愛おしい。
これから年を取って母親は弱っていく。
絶対に母親を幸せにしたい。
そんなことを母親に話したら、こう言われた。
「お前が真っ先に幸せにしなければいけないのは、私ではなく、将来の奥さんであり、お前の子どもだよ。」
そう言われてまた泣いてしまった僕です。
少し前に母親に僕の彼女を紹介した。
母親は開口一番こう言った。
「Thank you for always taking care of my son. 」
「オオオオオ、英語やんか!!」
「お母さん、すごいやんか。」
「こんなん初歩だよ。初級英会話だよ。」
笑った。
お母さんも、彼女も笑った。
幸せだ。
ほとんうに幸せだ。
お母さん、準備していたんだろうな、この時の為に。
また泣いてしまった僕。
僕の過去は地獄のような日々だと思っていた。
でも、今は過去を違った目で見ることができている。
それも今僕が幸せだからだ。
ヒロさんがブログで昔書いていた。
過去は変えられるって。
どのように過去を見るかで、過去は変わるんだって。
今、その意味がよくわかりますよ、ヒロ師匠。
あなたがいてくれたから、僕はこんなにも変われた。
心を込めて、あなたの頑張りに敬意を示します。
ありがとう。
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