発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

新品のものが使えない彼。東大

 

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「新品の物を使うことができないんですよ。」

そういうと、彼はベッドの下から箱を取り出して中身を見せてくれました。

 

 

そこには、買ったばかりの通学用バッグ、シューズ、蚊取り線香、かゆみ止めの薬、下着などが未使用のまま入れられていました。

 

 

「使えないんです。自分はこの世から消えなきゃいけない人間なんです。そんな人間には、お金をかけてはいけないんですよ。」

 

 

「僕は、英語学校で一生懸命勉強していますよ。でも1人になると、死んでしまいたいという気持ちがとても強くなるんです。そんな気持ちになると、何も使ってはいけないと思ってしまうんです。」

 

 

日本の彼の家を訪問した時に、首回りが伸びきったクタクタの服を着ていた彼です。

髪の毛は伸び放題でした。

 

 

そんな彼に普通の青年のようになって欲しくて、下着や服、バッグも購入して、「使いなさい。」と手渡したのです。

 

 

全て、女性スタッフが同行して彼と相談して、購入したものです。

 

 

 

フィリピンに来て、3ヶ月目の彼。

まだまだ、自分を責めているのです。

 

 

「自分の為に新しいものが使えないなら、僕の為に使ってくれないかな。」

「・・・・・・」

 

 

「君がこざっぱりした服装にしていると僕も、担当スタッフの◯◯さんもとても嬉しいからね。僕たちの為に、新しいものを使ってくださいよ。」

 

 

そういうと、私は値札などを取って、彼に手渡しました。

 

 

私は彼の気持ちがわかります。

私の母親が「今からデパートに行くけれど、隆は何か欲しいものがあるかい。」と僕によく聞いてくれたのです。

 

 

しかし、「何もいらない。」が僕のいつもの返事でした。

 

 

働きもせず、学ぶこともしていない私は、この社会のゴミだ。

そう固く信じていた私です。

 

 

そのことを彼に伝えたら、顔を上げ私を見て言いました。

「僕のこの気持ち、わかってもらえるんですね。」

 

 

「ああ、わかるとも、わかるよ。」

「でも大丈夫。自分に自信ができたら、自分を責めることはしなくなるからね。」

「その為に、ここセブ市で、英語を勉強しているんだから。」

 

 

「僕は大丈夫ですか。」彼がもう一度、私に聞きました。

「僕は30年ひきこもったけれど、大丈夫だった。だから、君も大丈夫なんだよ。」

「希望はまだあるから。」

 

 

彼が笑顔を取り戻せるまで頑張ります。

決して見捨てたりはしません。

 

 

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