腹が立って仕方がなかった。
どうしてもあいつを叩き潰したくなった。
信じて遠い外国まで来た。
それだからこそ、適当にあしらわれたことに怒りがこみ上げて、どうしようもなかった。
今までいじめられたこと、バカにされたこと、それらの恨みつらみを全てあいつに向けたくなった。
「あのさ、今すぐ俺の部屋に来てくれないかな。チケットなんて後でいいんだ。いますぐこいや。わかったか!!」
ひどい言い方だ。
まあ、僕はすぐにイライラして物を壊したり、家族をなぐったりしていたからな。
あいつが来た。
「お前さ、なんで嘘をつくんだ。ひきこもっている人たちはみんな弱っているんだ。今にも死んでしまいたいと思っている人もいるんだ。そんな人たちを騙してどおするんだ。」
極めて冷静に振る舞った。
「何を騙されたと思っているのかな。」
「わかんねえのか。てめえで嘘ついていて、それでもしらを切るというのか、貴様。」
「嫌な記憶がなくなるのは嘘ではないよ。ブログを読んでごらん。ヒロさんの記事や大統領の記事に書かれているから。」
「嫌な記憶はブンさんだけではなくて、たくさんの人たちが経験しているんだよ。でもその記憶に囚われてしまって、そこから抜け出せないでいるんだよ。」
「だからみんな、先行く仲間を探しているんだよ。」
「もし、先行く仲間になれたら、たくさんの人が話を聞きたいって言ってくるんだ。」
「ヒロさんや東大さんがそうであったように。」
「いじめられた記憶、勉強ができなかった記憶、みんなができたのに自分だけができなかった記憶、そんな記憶を持っていた人が、毎日コツコツ頑張って、海外の学校を卒業して、就職した。恋人ができた。」
「それだけで、昔のブンさんのような人たちに希望をみせられるんだよ。それは、嫌な出来事を経験した僕たちでしかできないことなんだ。医者やカウンセラーでもできないことなんだよ。」
「そうなった時、最低だと思っていた記憶を違った受け止め方ができるようにるんだ。」
「はっきりいうと、過去は変えられるんだ。もちろん起こった出来事は変えられないけれど、起こった出来事をどのように見るかは変えられるんだ。」
「事実、たくさんの人たちが、否定したい過去を自分だけが経験した素晴らしいものだと思えるようになる。そうしたら、もう過去の経験からの呪縛から解き放たれるんだ。」
区切って、話してくれたから、よくわかった。
頭も混乱しなかった。
「でも、僕にはできないな。」と青木さんに言った。
「みんながそう言うんだ。でも、みんなやっていく。そして回復していく。やろうという気持ちがあったら、やれるんだ。ただそれだけのこと。」
「嫌な昔とおさらばしてしまえばいいんだよ。それは今なんだ。」
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