自己理解というのは頭の中を整理するということでもあります。
小学校、中学校、高校と頭の中がぐちゃぐちゃでした。
そんな状況でも、学校生活は進んでいくのです。
だから、僕の頭の中は混乱が混乱を産むという状況でしたね。
どうしたらいいのか、もう何もわからなかったです。
だから、せめてこれ以上混乱しないように、学校という世界から離脱する必要があったのです。
でも、子どもにとって、学校が唯一の世界なのです。
それしかないのです。
そこから離れるというのは、人生を諦めということになるとあとで僕は気づいた。
そして僕は中学で、学校という世界から一時的に離脱した。
同時に、この世からも離脱した。
離脱せざるをえなかった。
本当はみんなと一緒に進みたかったけれど。
それでも、学校いう唯一の世界から離脱した僕は最初はとても平安だった。
今までに感じたことのない平安。
誰からもバカにされない。
自分はだめなやつだと思うことも、もうない。
何もしないから、もう何も傷つかないと嬉しかった。
しかし。
そんな平安も1ヶ月と持たなかった。
みんなが行っている中学に僕は行っていない。
当初、みんなが学校にいる時間に僕はあちらこちらに行くことができると思っていた。
実際は、全く家から出られなくなった。
外に出て、知っている誰かと会うのじゃないかとか。
道行く人に、「あれ、君は学生だよね。こんな時間にここで何をしているの。」と日聞かれるだろうと思った。
家で何をすれば良いのか、何も思いつかなかった。
一日、家でじーっとしているだけ。
そんなんでただ、時間だけが過ぎて行く。
自由は不自由だ。
色々と自分で積極的にやりたいことをやっていける人は、不登校になってもいいんだろうけど、僕みたいな凡人は何も考えずに学校に行く方がいいんだよね。
不登校より、学校に行くことの方が実は楽なんだということに気づいた。
不登校を選択したらもっと不自由になってしまった。
「これはいかん。」と思って、もう一度学校に戻ることにした。
学期の切れめが戻りやすいと考えた。
幸い、すぐに学期が終了して、新学期になる時だったのでタイミングよく、学校に戻れた。
「よく戻れたね。」と疑問を持ちますか。
はい、答えがあります。
「誰も僕の存在を気にしていない。」ということです。
その時は、いじめる連中はクラスにいなかったからね。
ただ、僕は幽霊生徒と一部の生徒から呼ばれていた。
学校に通うのも地獄。
不登校で、家にいるのも地獄。
どうしようもできなかった。
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