僕は支援者という立場にいます。
発達障害の特性からくる失敗が多いにも関わらず、支援をしている僕です。
もちろん「支援をしてみないか」と青木から言われた時には、固辞しました。
自分のことで精一杯ですから。
30年間ひきこもった50代半ばの男に、何ができるのかと思いました。
「何もかもやってくださいとは言っていない。あなたの得意なところから始めればいいんだよ。まずは家庭教師からやってください。」と言われて始めた家庭教師です。
生徒は全員、発達障害と診断されています。
そしてすぐに気づいたのです。
なんてこだわりが強いのかと。
いやあ、これでは勉強どころではなかっただろうな。
そう感じました。
生きづらさを抱えながら、生きてきたんだろうな。
例えば英語の授業です。
「ある生徒が1万語の単語を覚える必要があるので、1万語を覚えることに全力を注ぎたい。」と初日に宣言したのです。
わたしたちは、基礎の文法を覚えて、スピーチやヒアリング、ラィテイングも取り混ぜながらやっていく方法を取っています。
一方で日常生活の中で英語を使っていくと、相手に通じていることを実感します。
自分がやってきた勉強が身になっているとわかると強いですね。
もっと頑張ろうとなります。
しかし、単語だけ覚えても日常生活の中で、勉強の効果を実感することは難しいのです。
そう説明しても頑なに自分のスタイルを貫き通そうとします。
今までそれでうまくいかなかったのに。
そうしますと、半年たっても、依然として英語の力はついていないのです。
ひたすら覚えようとした1万語も途中で挫折してしまっています。
そして自暴自棄になるのです。
「多分、日常生活全てにおいて、このようなことの繰り返しなんだろうな。」
そう心の中でつぶやく僕です。
当事者が落ち込んでいる時が話を聞いてくれるチャンスです。
何が原因でこうなったのかを紙に書いたり、ホワイトボードを使って説明します。
一度で納得なんてしてくれません。
数回、数週間、1ヶ月・・・・・・。
忍耐強く説明していきます。
励ましながら、時には気分転換をはかりながら。
そうしてなんとか軌道修正をしてくれるのです。
「はあー、よかった。」とホッとしますね。
「さあ、これからが始まりですよ。」と再び気持ちを切り替えて寄り添っていく僕です。
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