発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

僕が心から求めていたものは。山田。

 

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僕は小学校と中学校ほとんど行っていません。

今になって、過去のことを思い返しています。

行けなかった事実をどう受け止めるのか。

 

 

 

受け止められなかったんです。

だから僕が学校に行けなかった原因を、小学校と中学校のせいにしていました。

 

 

 

学校が悪かったので、僕は通学できなかったんだと思い込むようにしていました。

 

 

先生が僕の下手くそな絵を見て「なんだこれは?」と僕をバカにしたから。

 

 

僕が集団行動ができないことを、先生がみんなの前で笑いもんにしたから。

 

 

障害物リレーが怖くてできないのを知っていて、やらせたこと。

 

 

 

みんな学校が悪い。

学校のせいで僕はダメな人間になったんだ。

そう思い込んでいた。

 

 

 

スタッフが僕に言った。

「そういうことがあって悲しかった?」

「悲しかった。辛かった。いつもひとりぼっちだったから。」

 

 

 

「もう一度小学校からやり直せるとしたら、どうしたら少しは楽しく過ごせるようにできるかな。」

 

 

 

「学校の先生と自分の苦手さをよく話して理解してもらう。」と少しかんがえて僕はスタッフに言った。

 

 

 

スタッフは僕の話を聞いたあと、黙って目を閉じていた。

 

 

 

「学校の先生と自分の苦手さをよく話して理解してもらうんだね。」

「100点満点の答えだね。素晴らしいな。山田さんはわかっているんだね。」

 

 

「でも、よく話しても理解してもらえない場合はどうすればいいのかな?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「例えば、『できないって開き直るな。』って言われたらどうする?」

「山田さんの時代は、まだ「発達障害」はよく理解されていなかったからね。」

 

 

「また行けなくなってしまう。」

 

 

「選択肢はそれしかないかな。」とスタッフ。

 

 

 

「僕の場合、あまりにもできないことが多すぎたから。」

「今まで支援してきた人の中で、僕はどの位置にいますか。」

 

 

 

「支援してきた人達は必ずそう聞くんだよ。」

「だから、個別支援しか方法がないんだよね。他人と比較してまた落ち込むからね。」

 

 

「山田さんの良い点を言いますよ。」

 

 

1、数学に自信を持っていたこと。

 

2、本を読むことが好きだったこと。

 

3、今、英語も楽しいと思えること。

 

 

「そして、なんとかやり直したいと強く思っていること。」

これが回復に向かうための1番大切なこと。

 

 

「その気持ちをすでに持っているから、大丈夫だよ。」

 

 

「それにすでに家から出て海外にいるからね。」

 

 

「生まれ育った環境のままだと、どうしても周りを強く意識してしまって、自分がやらなければならないことに集中できないんだ。」

 

 

「僕には周りが、とても大きくて強い存在に見えていました。」

 

 

「いつも周りを強く意識してしまって、できない自分を激しく否定していました。」

 

 

「結局ひきこもっていた時間は、自分を否定することだけで、なんの努力もしていてなかったんですよ。」

 

 

「だったら、できないまま年をとっていっただけだよね。そして後悔はさらに大きく強くなっていく。」

「時間がたつにつれて、諦めの作業に移るんだよ。」

 

 

「就職を諦める。結婚を諦める。社会に戻ることを諦める。楽しむことを諦める。」

 

 

スタッフとはさらに長く話していました。

 

 

とにかく、頭の中が整理されていく。

自分の今いる場所がどこなのかがわかっていく。

 

 

それがわかれば、この先自分はどうすればいいのかが大まかですけれどわかっていきました。

 

 

 

もっともっと、スタッフに頭を整理してほしいと思っている僕です。

 

 

 

僕が長く求めていたもの、それは僕のことを一緒に考えてくれる人です。

 

 

 

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