発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

Joe、石油王に会う。Mr.Joe

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実際はもっと年をとって腹が出ていた人です。参考写真

 

 

フィリピンのリゾート地に、レストラン兼宿泊施設を作るのはとても大変なことです。

僕は1年しか関わっていませんが、直近で見ていて、自分が何の力にもなれないことを情けなく思っていました。

 

 

2年という時間とお金が大変かかりました。

もちろん、それは最初からわかっていたことらしいです。

しかし、それに見合う成果が中々でなくて、辛かったんじゃないのかと僕は思います。

 

今はまだ、建築中ですが、そこに至るまでがとても大変だったのです。

何が1番辛かったのか?

ずばりそれは誰も信用できなくなったことです。

 

 

青木さんは今、そう話してくれます。

 

騙す人がとても多かったらしいです。

フィリピンに12年滞在している青木さんなのにです。

色々なことをフィリピンでやってきた青木さん。

失敗も成功もあったそうです。

 

でも、こんなにも騙そうとする人が多いとは思ってもいなかったそうです。

 

「自分の認識不足だ。」と話している青木さんです。

 

 

僕は島に住む唯一の日本人として、役場の皆様と交流があります。

 

 

何をおいても、「ここは日本じゃないからね。貧困から脱出するには、外国人を騙そうと考える人たちがいるから、気をつけるんだよ。」と役場のみなさんが僕にアドバイスしてくれます。

 

暇があると役場に顔を出して佇んでいる僕です。

「騙されたよ。何とかしてください。」と青ざめた顔をしたヨーロッパ人が役場に駆け込んできます。

 

昨年1年間で10人程度は見ていますよ。

 

みんな土地がらみです。

南国のこの土地に、住まいを築きたいと思うヨーロッパ人は多いのです。

そんな彼らに偽物の土地利権書を渡して、お金を騙し取る。

同じパターンです。

 

いざ、小さな家を建てようと建築家に頼み込んで、書類を見せたら、偽物だとわかるというパターンです。

みんなおなじです。

 

 

「青木さんは、よくだまされませんでしたね。」

「そのくらいはわかっていたよ。」

「でも、何度も役場に行って、書類をチェックしては、偽物だとわかってくると、だんだんと疲れてきたね。」

 

 

「多分この島で1番土地に詳しいのは僕だよ。不動産屋に転職しようかな。」

確かに青木さんは2年間で100箇所近くの物件を調べ上げでいますから。

 

そんな宝のようなこの島には、この2年間で、世界中から投資が集まってきました。

ロシアマフィアから、中国、アラブの石油王まで視察に来ましたからね

 

「Joe、石油王を見に来なさい。それと何か日本の高いお菓子はないかしら、あったらくださいよ。石油王に出すから。それとフィリピンの礼装で来なさい。」と突然メールが来たので、マニラで購入したヨックモックを持って行きました。

 

あとで見たら、賞味期限が切れていました。

ごめんなさい。

でも、何とヨックモックを知っていた石油王です。

「これはjapanのお菓子でしょ。何でここにある?」と言っていたとか。

 

僕も石油王に挨拶をしました。

とてもとても甘い香りが部屋全体に漂っていました。

写真を撮ってはダメだとお付きの人に言われました。

 

気に入ってもらえたら、サポートセンターに投資をしてくれるかもと思いましたが、何を話していいのかわかりませんでした。

というより、話しかけられる雰囲気ではありませんでした。

 

 

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