発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

あなたの子どもに大いに期待してください。ヒロ

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                                    さあ、飛びたとう!!

 

 

 

50代男さんを見てて、つくづくわかったことがあります。

彼は知らないことが山ほどあります。

なんせ30年間、親以外だれとも話したことがないのですから。

 

 

 

時間が30年前で止まってしまっているのです。

いや、止まっていたのではなく、逆回転していんだと思います。

実年齢は10歳ほどでしょうか。

 

 

 

まあおいらが感じることなんです。

10歳の子どもでも何かできて、周りから褒められると調子に乗ってどんどんやることってあるじゃないですか。

 

 

それが今の50代男さんですよ。

先日もダンボールの梱包をスタッフと一緒にやったんですけれど、まあめちゃくちゃですわ。

 

 

それを1つ1つ丁寧に教えていく。

できたことが嬉しいんでしょうね。

「荷物の梱包ありませんか?」って毎日のように聞いてみえますからね。

 

 

 

パソコンも触ったことがなかったんですよ。

で、最初は1つの指でキーボードを押さえて行きました。

はあ、小学生低学年でもパパパパって打ち込めるのに。

 

 

 

でも丁寧にゆっくりと優しく、もち上げて教えて行きました。

今は、両手でブラインドタッチまでになりました。

 

 

やりすぎて、「指がつった!!」って大げさに言った50代男さんです。

 

 

ぼくは思わず笑ってしまいましたよ。

そしたら、彼も笑った。

「そんなオーバーな。」って自分でツッコミを入れて。

 

 

いいな。

いいよ。

ちよっとやばい。

 

 

僕はその場を離れました。

やっぱり泣けてきます。

50の男が荷物の梱包ができて嬉しがっているんですよ。

 

 

買い物に行って英語が通じたので、僕たちスタッフに「買い物に行ってきますよ。なんでも頼んでください。」って言うんですよ。

 

 

今までできなかったことができるようになった。

嬉しさと自信。

 

 

僕にもその経験があるからこそ、泣けてくるんですわ。

「もう50代なので、もういいですわ。」ってご両親が言われたそうです。

 

 

おかあさん!!

違うよ。

違うって。

 

 

ご両親がこどもに何も期待しなくなったら、子どもは死んでしまいますよ。

「でも今の息子を見ていると、なにも期待できない。」

だから、教えるんじゃないんですか。

 

 

彼自身が50代になってもこうして諦めずに、毎日一生懸命やっているじゃないですか。

僕からの心からのお願いです。

あなたの子どもに大いに期待してください。

 

 

50代になってもちっとも遅いことなんかないんだ!!

「頑張れ50代男さん。おいらもあんたを見習ってさらなる高みに到達してやるんだ。」

 

 

また明日。

 

 

 

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