発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

生産性のない僕は抹殺される 東大

 

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今まで30年間家の中で両親と過ごしていました。

途中父が亡くなり、母と子2人の世界になりました。

 

 

ひきこもり始めた時には、女性のことをまだ考えていました。

 

 

しかしひきこもりがだんだんと長期になるにつれて、異性に対する気持ちを諦めなければと思うようになりました。

そしていつしか、人を愛するということを諦めました。

 

 

30年間誰とも会わずにいた人間です。

30年間の空白があるのです。

今の私は、30年間の時空を飛び越えてやって来た人間といってもオーバではありません。

 

 

携帯電話を持っていませんでした。

両親とも携帯電話を持っていませんでしたので、青木と出会った時にはじめて携帯電話というものを目にしました。

 

 

それはそれは新鮮でした。

実際に手にとって見て見たい。

青木の気前の良い話と同じくらい、携帯電話のことが気になっていました。

 

しかし、すぐに不安な気持ちが大きくなって行きました。

携帯電話1つで、あまりの驚きで、自分が果たしてこの先この社会に戻れるのだろうかという不安を感じたのです。

 

 

家にはテレビや新聞がありませんでした。

母の僕への配慮からのことです。

テレビや新聞を見て、切り離した世界のことを僕がまた思い出すことを不安がったのでしょう。

 

 

ですから、そんな僕が異性のことを考える余裕などありませんでした。

 

 

 

僕には何も「希望」がありませんでした。

できたら今すぐにでもこの命を取り去ってほしいと願っていました。

生きることがとても辛くて仕方がなかったのです。

 

 

 

毎朝目覚めることになんの意味があるのか。

食事を取ることが無駄に思えて食も細くなって行きました。

 

 

でも死ぬことさえできないのです。

怖いのです。

 

 

 

50歳を超えた時、突然僕の世界にある男が侵入して来ました。

知らない男からハガキが僕の家に届けられました。

それでパニックになった僕です。

 

 

きっといつか、その男が、僕の家にやってくる。

 

 

「怠けているんじゃないよ。」

「お前は人間のクズだ。」

「生きている価値などお前にはないんだ。」

 

 

そんな事を言いながら、僕の家にやってくる。

不安がだんだんと大きくなって行きました。

とにかくこの男を止めなければいけない。

 

 

この頃毎日の様に怖い夢を見ました。

 

 

日本政府が管轄する軍隊が日本中を周り生産性のない人間を収監しているのです。

生産性のない人間は生きている価値がないので、抹殺することを決めた日本政府です。

 

 

この「発達障害な僕たちから」で記事を書いている誰かが、同じ様なことを書いていました。

 

 

やはりみんなひきこもっている自分を責めているのですね。

 

 

直接会ってはっきりと、「ハガキを勝手に送るのをやめるんだ。」と言うことにしました

 

 

青木に直接会うことを僕は決めました。

5年前の出来事です。

 

 

 

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