発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

突然叫んだアスペルガーなヒロさん。サポートセンター 

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セブ空港。成田と名古屋便が重なって大混乱。9割が英語留学の大学生。

 

 

ヒロさんと社長さんと青木の3人で話し合いの時を持ちました。

 

 その日、ヒロさんは朝からとても興奮状態でした。

 

 

「今日で俺は最後を迎える。やっぱりダメなんだ。程度の悪いアスペルガーはこの世に存在してはいけない。今すぐに消え去らなければならないんだ。」

 

少し前から、独り言が出始めました。

振り返れば、ヒロさんと初めて会った16才の時も独り言がとても多かったです。

それが年を追うごとに減っていき、フィリピンに来てから、聞くのは初めてです。

 

 

独り笑いも出て来たのです。

私たちスタッフが、ヒロさんに話すことはもうありません。

ただ状況を見守り、何かよくないことが起これば対処するしかないのです。

 

 

部屋のドアや、タクシーのドアを力まかせに閉めるヒロさんに、自分自身に対する怒りを強く感じました。

 

 

一緒にいた青木によれば、会社のトイレで1人で泣いていたそうです。

「もうダメだ。もう終わった。」となんども同じ言葉を繰り返していたそうです。

 

社長さんが、ヒロさんに話をしてくれました。

「ヒロさん。2週間待つのが大変だったでしょ。」

「女性社員達と話し合いを3回しました。みんなから、ヒロさんがこんなふうに変わってほしいという要望を聞いてきましたよ。」

 

 

そう言って、女性社員達からのアンケートを社長さんはヒロさんに手渡しました。

 

その直後、ヒロさんは椅子から立ち上がり、深々と頭を下げてこう言いました。

「この度は、私の言動や態度が、会社の女性社員の皆様を不快にさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。」

 

「特に社長さんには、目をかけていただきながら、その信頼を裏切るようなことをしてしまい、本当にごめんなさい。許してください。」

 

「もしまた研修の機会が与えられるのでしたら、私のよくない部分をもう一度把握して、再び会社の従業員の皆様と仲良くさせていただけるように一生懸命がんばりますので、どうか許してください。

 

(社長さんは日本語を理解される方です。)

 

ヒロさんは泣いていたそうです。

社長さんも泣いておられました。

青木は珍しく泣かなかったそうです。

 

「ヒロさん、アンケートに目を通してください。」と社長さんに促されてヒロさんはアンケートを読み始めました。

 

3通呼んだところで、突然頭をかきむしり、立ち上がって、大きな声を出したのです。

 

 

「うわあ!!」「アッー!!」

すぐに青木は、社長さんと一緒に部屋から外に出ました。

 

 

 その背後からまた叫び声がします。

 

 

 

明日に続きます。

 

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