アルバイトの面接の練習をしました。
実戦さながらに練習しました。
僕の動作や視線、姿勢まで徹底的に凝視されました。
面接官の質問にどう答えるかまで徹底的に練習させられました。
もう大丈夫だろうということで、アルバイトの面接に臨みました。
しかし!!
10社受けて1社も受かりません。
1社、1社面接が終わった後にもう1度再現フィルムの様にスタッフの前で面接時の様子をさせられました。
スタッフが首をかしげます。
「おかしいな、数社ぐらい受かってもいいのに。」
「ヒロさん、あなた何か余計なことを面接官に言っているでしょ。これからはICレコーダーを持って行ってもらいますから。」
面接が終わってサポートセンターで再現フィルムをした後ICレコーダーをスタッフたちで聞いたんだ。
「おおおおおっと」スタッフたちが思わず声を出した箇所。
はい、行ってみよう!!
「ヒロさんは高校に行っていませんね。何か理由があったのですか?」
「はい、働く必要があったので高校を諦めました。」
「必要とは?」
「はい、ぼくの母は心の病気でして、でも飯をいっぱい食べるんです。それで食費がかさんで仕方がないんです。」
「失礼ですけれど、お父様は働いてみえますか?」
「はい、◯◯株式会社に勤めております。普段は世界中を回っています。」
「そんな大きな会社にお勤めなのにあなたは高校を諦めなければいけないのですか?」
「とても悔しいのですが、それが現実なのです。」
「はあ!!」と大きなため息をしたスタッフが「ちよっとおトイレ行ってきます。」と席を離れた。
「私も。僕も。」と席を立ったスタッフたち。
気づいたら俺だけ独り部屋に残された。
俺は部屋で独り「ヒロ軍団」と会話をしていた。
「兄貴、この状況まずくないですか」と言ったのは俺の1の子分の「伝助」だ。
「早くお金が欲しいな。もうすぐ新作のフィギュアが出るんだよ。最高なんだ!!あの名場面の再現な。考えただけで、ちびりそう〜。
「親分、おいらにも見せておくんなせえ。」
「おい、てめえがどの口で言うんだ。おい、てめえ!!」
「消えちまいな。」
「お や ぶ ん・・・」
「はい、はい、ヒロさん妄想タイムはおしまいです。」
「ヒロさん、聞いてね。はい、体をこっちに向けましょう。」
「聞くときの姿勢は?」
「はい、そうですよ。相手の目を見て。」
「はい、◯◯スタッフに質問です。」
「何ですか、ヒロさん。」
「何で青色のコンタクトをしているんですか?」
「気になるのね。その質問は面接の練習とは関係ありますか?」
「ありません。」
「では、面接の練習を再開します。」
「高校に関しての質問が出されたら、この様に答えてください。」
俺はスタッフのその提案に噛み付いた。
「全否定ですか?俺にダメ出しですか。」
「はい、スタッフの言う通りに言ってください。お金が稼ぎたいならね。」
こんなバカな俺にもいよいよ、アルバイト合格の吉報がもたされるのであった !!
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