嬉しかった!!講演会の後に花束もらったから。
スタッフが俺に何を感じたのかを聞いてくれたんだ。
「怖かった。小、中学校の時にように誰かから、突然言われなき暴力を振るわれる気がして心が休まらなかった。
後ろから、前から頭の上から、下から足を引っ張られて地中深くに引きずられる。
そんな感じが全身を襲った。
それと音。
雑踏の音。
人の声。
しかも、雑踏の中で中国語とハングルがやけに鮮明に聞こえてきた。
僕はあの言葉たちのリズムが生理的に合わないんだ。
それらが混じり合って、より強力な塊となって僕に迫ってきた。
そしてもう1点。
切符の買い方で戸惑ってしまった。
切符の買い方がわからないんだ。
画面の変わり方も早いし、画面の中にたくさんの情報が詰め込まれていて、それらを瞬時に把握できないおいらだ。
こういう時には少し大きな声を出して確認しながら買うんだ。
「新幹線を利用します。」
「本日です。」
「行き先の駅名は東京です。」
という具合です。
しかし、僕はフリーズしてしまった。
東京都内とか東京駅までとかいう表示が出てしまって、意味がわからない。
少し自分で考えてみたけれど、意味がわからなかった。
ふと後ろを見るとたくさの人が僕が切符を買い終えるのを待っていた。
僕はそれを知って、頭の髪の毛がそうだちするような感じになった。
顔がひきつるというのはこういうことなんだなと理解した。
手が震えた。
「どうしよう。どうしよう。」
「わからない。理解できない。」
突然後ろの人が咳払いをした。
「おい、てめえ。早くしろや。このバカ野郎。お前なんか新幹線に乗るんじゃねえよ。」
後ろにいる人たちが全員そう思っていると気づいた。
「間違えた。今日は名鉄電車だった。寝ぼけてるな俺。」
そう声に出していうと、その場から一目散に駆け出した。
俺が新幹線の切符を買えないことを周りに悟られないために。
走った。
走った。
「いけねえ、田中のやつ怒ってんな。寝坊しちやったからな俺。悪いことしたな。」
声がしたんだ。
「おい、みんなあいつを見ろよ。そうだよ全速力で走っているあいつだ。」
「あいつには友達が1人もいないんだ。小、中、不登校だし」
「なあみんな、あいつは生きている価値がないね。早く死んじゃいなよ。」
俺はその声が大きくなるのを防ぐために、必死だった。
ここから少しでも早く遠くに逃げ出さないと。
タクシーに乗った。
運転手が振り返っておいらの顔を怪訝そうに覗き込む。
「お客さん、何人?」
「イングリッシュプリーズ。ホエア 場所どこ行くの?」
いつのまにかフィリピン語で運転手に話していた俺がいた。
「助けてください。お願いします。」
「僕は静かに生きたいだけなんです。」
「許してください。」
「お願いします。」
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