「おはよう。」
朝起きたら、家族に笑顔でそう言います。
歯を磨きます。
歯磨きは丁寧に磨くと10分はかかります。
口臭チェック。
人と会う日の前の夕食には、臭うものは食べないようにします。
顔を洗って、鼻毛、耳毛、まつ毛、ひげチェック。
制汗剤をシュッ、シュッ、シュッ。
服は毎朝着替えます。
脱ぎっぱなしにはしませんよ。
2日に一度は洗濯していますからね。
香水を手首に少しふりかけます。
靴は3足を1週間ローテーションします。
雨に濡れたら新聞紙を丸めて乾かします。
2週間に一度は洗います。
お風呂は毎日入ります。
体の洗い方を教わりました。
夏場になると男は特に臭くなる。
ティッシュは必需品です。
カバンの中身は、毎日帰宅したら一度全部出して整理し直します。
家計簿をつけるのも忘れずに。
ジミーズな僕たちは、いつも暗めの服を選ぶワンパターン。
明るい色の服を着る。
あああら、不思議。
明るめの服を着ると、気持ちまで明るくなったような気がします。
会話の内容を事前に準備しています。
スタッフとの会話の中で、これいいなと思ったら、手帳にメモ。
手帳は必需品です。
サポートセンターで支援している人たちは、全員手帳を持っていて、書き込むように何度もスタッフからアドバイスされます。
僕たちはとても疲れやすいので、途中途中で強制的に自分で休むように心がけています。
人ごみからそれて静かな場所にいく。
人それぞれ、落ち着く方法は違うみたいです。
人の悪口を言っている人たちの近くにはよらない。
人を褒めることはドンドンいうこと。
他人が喜ぶことを、1日一回やるように心がけること。
僕は大人の療育を受けて、これらのことができるようにしてもらいました。
これらのことが全くできていなかったら、僕はどうなっていたでしょう。
今でもひきこもっていたでしょう。
1日、家にいて、何もしない日々。
10年が、20年、30年は東大さん。
僕は徹底的に毎日朝から晩まで練習を積んできました。
スタッフと僕が同じ家に住んでいるからできたことです。
「9時から5時までで、また明日。」では無理なことです。
僕はこのくらいのことはできるようになりました。
そして、僕は今はひきこもっていません。
そして、友達もいます。
彼女もいます。
たくさんの女性から、付き合ってくださいと言われました。
嘘は言いません。本当の話です。
アルバイトもすることもできます。
それもこれも、全て10年近くに及ぶ「大人の療育」のおかげだったと思います。
僕は社会に戻れると大喜びでした。
でもまだ僕にはできないことがたくさんあります。
そのできないことにチャレンジしている日々です。
「発達障害を治す。」わけではありません。
定型発達になりたいわけではありません。
僕はそこそこみんなと仲良くやっていけたら、それで満足なのです。
それを目指して頑張ります。
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