小・中不登校の時は仲間はずれに。今は友達に囲まれている俺がいる
〈回想録です。お間違いのないように。現在ビザはあります。〉
ビザに関して何がなんだかわけがわからないと思いますんでもう少しだけ詳細をお知らせします。
まあ一番の問題は大学で日本人がおいら一人ということです。
おいらが住んでいる地域でも日本人の大学生はおいら一人です。
短期留学制度や交換留学制度でお越しの日本人生徒は少しいらっしゃいます。
で、話を先日に戻させていただきます。
俺はパスポートと書類を渡されて、自宅に帰った。
すぐに日本に帰国する準備に取り掛かった。
怒りがこみ上げて、机をおもいっきし拳で叩いた。
部屋の壁に穴をあけもした。
怒りが収まらない。
異常を聞きつけたスタッフが俺の部屋のドアをノックした。
俺は机に顔を伏して泣いていた。
「どうした、ヒロさん何があった?」
ただ、泣くしかなかった。
「何があったかを教えてください。」
俺の涙はスタッフのその優しさに答えるようにさらに溢れて行った。
しばらくして泣き止んだ俺は、書類をスタッフに渡した。
書類を見るスタッフと帰国の準備をする俺。
「よかったね。やっと取れたよ。」
「えっ、俺ビザ取れてるの?」
「そうだよ。見てないの?」
「もしかして勝手に想像して悲劇のヒロインを演じていたんじゃないでしょうね。」
スタッフがそう言い終わらないうちに、俺は学校へダッシュした。
無遅刻無欠課の俺です。
教室が見えた時、ちょうど担当教授が教室に入るところだった。
担当教授が部屋に入った後は遅刻になる。
「◯◯先生」と俺は声をかけた。
「おお、ヒロくん、どうした汗びっしょりで?」
「先生さっき学生課の先生が階下で先生は見えるかって聞いてましたよ。」
「えっ、ちゃっと見てくるね。」
やった俺は無遅刻を守ったんだ。
人生には時としてこのような嘘が必要な時もあるんだ。
しかし、授業を受けていて、嫌な予感がした。
ふっふっふ、ビザはやっぱりダメでした。
そうくるに違いない。
最後の授業、右頬に何か視線を感じた。
その方向を見たら学生課の主任がこちらを悲しそうな目で見ている。
はっはっはっは、来ましたな。
これで皆様とはお別れでございます。
同級生たちの顔を一人一人目に焼き付けて、終了のベルとともに俺は主任の後をついて行った。
学校の校舎がこんなにも愛おしく見えるのはなぜ。
浜田省吾の歌詞の世界になっちまった。
学生課に入りドアを閉めて、先生は言った。
「さっき渡したビザの取り消しが決まったの。」
「何と言っていいのか、私はわからないです。」
「気を落とさないで・・・・・・」
ビザが下りたとの報告を受けた4時間後にこんな非情な宣告を受けるとは。
さよならフィリピン。
ありがとうフィリピン。
僕に夢と希望を見させてくれた人たち。
本当にありがとう。
本当に。
僕がいなくなっても兄貴たちは頑張っているんだ。Mr. JOE
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