ヒロさんは元気にしています。
早くその後のことを書きなさいと話していますが、「書けない。」と言っています。
確かに信じられないことが起こりすぎて、頭を抱えている私たちです。
さて、青年さんのことを書いてきました。
青年さんは良い状態になりつつあります。
しかし、よくない状況で退院した人がいるのです。
もちろん入院時の状況もそれぞれ違いますので、退院時の状況も違うのかもしれません。
しかし、疑問に思うことがあるのです。
三年前に支援をしていAさんはフィリピンでの支援がうまくいきませんでした。
何事にも一生懸命やるAさんでした。
大学にも入学し、真面目に通いました。ダイビングの資格も取りました。
ボクシングの腕前はジムのオーナーからリクルートされたぐらいです。
日本料理の店では、朝から晩まで必死に働いてくれました。
その情熱には驚くばかりでした。
しかし、何事も長続きしないのです。
何事に対しても4ヶ月程度で投げ出してしまうのです。
昨日まであんなに熱心にしていたのに、まったく興味を示さなくなるAさん。
一度興味を失ったものには二度と関心を示しません。
そのような特徴があることを、日本で診察された医師から教えてもらっていました。
「同じことを継続してやらせないこと。」とのアドバイスをもらっていて、私たちもそのようにやっていましたが。
フィリピンでやることがなくなった彼は日本でやり直す自信があるとのことで帰国しました。
その1ヶ月後「毎日がつまらなかった。」という理由で器物を破損してしまい、近所の方から警察に通報されてしまいました。
警察官から、どう見てもまたすぐ同じことをしてしまう感じがするので、入院を勧められました。
ご両親にご報告して、ご両親からの判断を待ちました。
「入院しても良くなることはない。」と強く言っておられたご両親ですが、選択肢は入院しかなかったのです。
フィリピンでは24時間支援をしている私たちですが、日本ではそこまでの支援はできません。
入院先は幸運にもとても評判の良い病院でした。
私たちは入院に立ち会いました。
「発達障害の専門の医師がおられますが、診てもらうことはできますか?」との問いに担当となった医師はこう言いました。
「電話予約しても嵐のコンサートみたいに取れないと有名な先生です。(以下嵐先生と呼びます。)頑張って電話してもらうしかないですね。」
「申し訳ないですが、私は発達障害のことに関しては専門外なのです。」
それでも同じ病院ですから、嵐先生も治療に参加してくださるのではと期待していました。
残念だと感じたことが2点あります。
1、ケース会議を開いてくださることをお願いしましたが、20分のヒアリングだけでおしまいでした。
2、薬に関して以下のことが担当医師から告げられました。
「最初から限界までの薬を投入したほうが早いんですよ。」
今回青年さんの担当をしてくれた嵐先生は
1、ケース会議を病院側から申し込んでくださいました。
しかも3時間も私たちの報告に耳を傾け、質問もしてくださったのです。
2、嵐先生は言いました。「薬の量は毎回血液検査をしてその様子から増やしたり、減らしてたりしていきます。」
2人の先生の違いに今も戸惑う私です。
2人の患者さんの状態の違いからそういう対応になったのでしょうか。
私にはわからないのです。
わかっているのはAさんの状況はその後もあまり良くなく、青年さんは驚くほどの回復を示しているという事実です。
医療を必要としている人たちを支援することは私たちには難しいです。
それはこのようなことがあったためでもあります。
青年さんに関する報告は今回でおしまいです。
嵐先生には本当に感謝しています。
退院後は発達障害の第一人者と言われている医師にかかる予定です。
医療にさらに期待する私たちです。
下記バーナーのクリックを2つ押してください。
ご協力をお願いします
日本ブログ村に参加しています。
1位でいると新しい人たちが訪問してくれます。
クリックをお願いします。