発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

一本の相談のお電話。   青木

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私の携帯電話が鳴りました。

(設定は作ってあります。)

 

 

「サポートセンター名古屋さんですか?」

「はいそうです。」

「ひきこもっている子どものことでご相談にのっていただきたいのですが、明日はお時間ありますか?」

 

 

 

「お電話ありがとうごさいます。まずこちらから二、三お聞きしたいのですが」

「息子さんですか?」

「何歳ですか?」

 

 

「息子で今年でえっーと40は過ぎましたが何歳かは家内に聞いてみないとわかりません。」

 

 

「学校はどこまで終えられていますか?」

「ひきこもったのは何歳からですか?」

「職歴やアルバイト歴はありますか?」

 

 

「高校出て就職したんですが数ヶ月も持ちませんでした。それからずーっとひきこもっています。」

 

 

「今まで保健所、精神科、支援団体などに相談されたことはありますか?」

「本人さんに暴力、妄想、独り笑いなとがありますか?」

「日常生活の中で、『死んでしまいたい。もう手遅れだ』『両親のせいだ。』などの発言がありますか」

 

 

「家内にはどこかに相談せなあかんと言ってきたんですが、こんなになってしまって慌てているのが現状です。」

「何も無いんです。というより、昼夜逆転でここ10年近く顔も見たことが無いんです。」

 

 

 

「最後にお聞きしますが、お子さんがどうなって欲しいですか?」

 

 

「私ももう70歳過ぎました。家内も昨年大病を患いまして、まあ腕のいいお医者様にかかることができまして、おかげさまで今はなんとかやっておりますが、今度は私の方が癌になってしまいました。それで慌ててサポートセンターさんにご相談した次第です。」

 

 

「お子さんにはどうなって欲しいですか?」

 

 

「どうなって欲しいと言われましても、どんなもんでしょうか?」

 

 

「支援を受けたらお子さんはどこまでできると考えていますか。?例えばアルバイト、正社員としての就労、もしくはディケアーのようなところでお世話になる。」

 

 

「人並みな生活ができるまでにはなって欲しいです。」

「わしも家内もあと10年は生きられんと思うんです。」

「その後息子が一人でどうやって生きていくのかなんとかしてやりたいんです。」

 

 

 

そう言うとお父さんは電話の向こう側で泣いてしまわれました。

 

 

「息子は生まれてきてよかったと思っているでしょうか?」

「小学校の時から辛い顔ばかり見てきました。」

「息子が不憫で仕方が無いんです。」

 

 

私は今フィリピンにいます。

今日はスタッフ全員野外プログラムなどで外出していまして、日本の事務所に人がおらず私の携帯に転送となったのです。

 

 

もちろん国際電話の料金は私たち持ちなのですから気兼ねなくお電話してください。

 

 

しかし、お父さんは電話の向こうで随分と取り乱しておられます。

きっと、辛いお気持ちを長年どこにも吐き出せずにいたのでしょう。

 

 

でも国際電話の料金がタクシーメーターのように上がっていくのが目の前に見えた私は「お父さん、面談を致しますので◯◯日の◯◯時にサポートセンター事務所にお越しください。」

 

 

「大丈夫ですよ、希望はありますので。」

 

 

「最後にどのようにして私たちの団体をお知りになられましたか?」

 

 

「昨年の中日新聞の記事(五月くらいなので一年前になります)を切り抜いてあったんです。大掃除をしましたら出てきまして、記事を読んだら、五十代の人が希望をつかんだと書いてあったんで、息子もなんとかと思いました。」

 

 

 

「わかりました。お電話いただきありがとうごさいました。それでは面談日にお待ちしております。」

 

 

 

このようなお問い合わせを毎日いただきます。

いろいろと思うところはありますのでまた明日続きを書きます。

 

 

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