発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ゴールデンウィークが明けた。でも大学には行けなかった 青木

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大学生活で一番怖かったことはお昼を食べることです。

 

 

自分が食事をしているところを他人に見られたくなかった。

誰かと一緒に食事をすることも苦痛だし、たくさんの中で一人で食べることも怖かった。

 

 

授業の最中も早く食堂内の一人用の席を取ることばかりに思いを馳せていた。

終了の合図とともに食堂向けて走り出す。

一目散に走り出す。

 

 

でもほとんど一人用の席を確保することに失敗する。

そのことで自分と同じような考えの人がいることに気づく。

 

 

お昼は1時間。

 

 

食べなくてもいいのではないかと思われるかもしれない。

しかし、みんなが食べているのに自分だけ食べられないという事実はもっと自分のみじめさを大きくする。

 

 

また食べないなら、その時間をどう過ごすのかが大きな問題として自分にふりかかる。

 

 

結局、僕が取った行動はトイレでしゃがんでパンと缶コーヒーを食べるということ。

 

 

みんなが簡単に来てしまうトイレではダメで、いろいろと調べたら研究棟内にあるトイレはあまり利用されていないことがわかった。

 

 

そこは一番奥まったところにあるから。

毎日の昼食はそのトイレでしゃがんで食べることにした。

 

 

しかし、毎日決まった時間に決まったコースで、そのトイレに行くのを気づく人間がいずれ出てくることを危惧した僕は、そこのトイレに行くまでのコースを何種類か考えた。

 

 

15年くらい前にマスコミによく出ていた「便所飯」その先駆けは僕ではないかと思う。

 

 

昼食ともうひとつ怖かったのは大学内を歩くこと。

男に怖さはあまり感じない。

怖い相手は異性。

 

 

田舎から出てきたようなおぼこい女性は大丈夫。

怖いのは肌を露出して、自分の美しさを誇っているような女子学生。

そんな人たちの近くを通ることはできなかった。

 

 

僕の頭の上についているレーダーと目で危険を察知したら歩行軌道修正。

または歩行速度加速。

 

 

それか視界内に違うものを認識して、そちらの方に気をそらす。

「あっ、サツキがもう咲いているね。綺麗だな。」とつぶやく。

そして危険地帯をやり過ごす。

 

 

そんなこんなの大学生活。

最後にアパートに帰るまでの道中。

女子高校生の集団に決して近づかないこと。

 

 

変なおじさんと通報されて警察に捕まえられる。

確実に。

 

 

「ねえ、なんか変な匂いしない?これってオヤジ臭だよね。まじきもい、死ね。」

 

 

ラッシュアワーが怖い。

ラッシュにもまれながらも頑張っているサラリーマン達。

僕は彼らにさえ追いつかない。

 

 

ラッシュアワーは、これからの僕の人生に起こるであろう過酷な現実をこれでもかと見せつけてくれる。

 

 

こんな辛い日々が毎日と続く。

くたくたになってアパートにたどり着く。

ゴールデンウィークでほっとした。

 

 

ひたすら寝続けた。

ゴールデンウィークが明ける前の数日は地獄の苦しみ。

死んだほうが楽だろうなと考える。

 

 

生きていくことに何も希望がない。

楽しいこと? そんなもん何もない。

もちろんなんとかしたいなんていうことは何度も何度も考えた。

 

 

でもどのようにして変わるのか。

誰かの手助けが必要だとはわかっていた。

でも誰がこんなどう仕様もない自分を助けてくれる?

 

 

「天は自ら助くる者を助く」

 

そんなことがどこかに書いてあったな。

つまり自業自得っていうことだ。

やっぱりどこかでひっそりと死ぬしかないのかと考える。

 

 

ゴールデンウィークがあけても、僕は二度と大学にいくことができなかった。

 

 

そして僕の長いひきこもりの人生がここから始まる。

 

 

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