違う人がやられている光景です。とにかく暑かった。
一泊して次の日は1日墓掃除やったんよ。
墓掃除はやりやすかったね。
なんでかというと、やることがはっきりとわかっていたから。
ここからここまでが掃除をする範囲で、草をむしってゴミを拾う。
木の枝が伸びていたら切り落とす。
あと墓石を丁寧にピカピカになるように洗う。
これだけを四時までに終える。
やる範囲が目に見える。
自分一人だからお腹が痛くなったら遠慮せずにトイレに行ける。
でも一番近いトイレが歩いて三十分ぐらいかかるコンビニだから、したいと思った時には時すでに遅しだな。
でも誰一人ここには来ないからお天道様の下、自然と同化してもいい。
うちはお腹が弱いんでね。
それを確保することはとても大切なんよ。
あの、サポートセンターで交流を持っている人たちのおよそ8割(大統領調べ)はお腹がゆるい人たちなんよ。
不安になるとすぐトイレに直行。
うちもなんやけどね。
だから一番大切なのはトイレなんよ。
そういえば青木さんはプロテスタントのクリスチャンなんやけどね。
青木さんが所属している教会の会堂を建て替える時に、集会があって、信徒の人たちから広く意見を聞く会があったんやって。
講壇が大切やとか、会堂の十字架が大切やとかいろんな意見が出た中で、青木さんが言ったのは「教会で一番大切にしてほしいのは、おトイレです。」と会衆に向けて話したんやって。
その意見は・・・・・・。
無視やったらしい。
青木さんは理想のトイレについてこれでもかというくらい、うちに話しかけとった。
半分わかるし、半分変な人やと思った。
話がずれてもうた。
で、仕事は順調に進んだ。
まあ、虫が多くて閉口したわ。
なんやの見たことのない虫が多すぎ。
僕な、脚が一杯ある虫は苦手なんよ。
フィリピンでもたくさんの虫たちを見たけど。
僕は虫に話しかけるんよ。
「スンマセン、お初どす。」
「あの今までどこにいらしたん?」
「正直言うわ、気い悪うせんでな。うちな、あんたの体受けつけんのよ。」
「あんたの存在が怖いんよ。」
「本当に世界は広いんだね。」
「あぁぁぁぁぁぁ」と空に向かって大きな声を上げる。
昔からみるとだいぶ回数は減ったけどね。
これをしないと頭が爆発しそうになるんよ。
やっぱ、うちも程度の悪い発達障害の一員やな。
そう思うわ。
動きもだいぶスムーズになったんやけどね。
自分のなかにスネークマンとロボティが同居しとったんよ。
徹底的に運動療法でロボティではなくなったけれど、調子が悪いとまだスネークマンになってしまうな。
多分ここまで書いたのは初めてやな。
動きが変なのがまだ気になるんよ。
今でもうち、続けて運動療法やってるよ。
やるとやらないで随分違うよ。
で仕事は終わった。
仕事の後のコーラは「生き返った!!」
最高だ。
充足感。
やり遂げたというね。
スタッフが運転する車におばあさんも乗っていた。
「あんれまあ、綺麗になって」
「おばあはん、今年の盆はお出でくんしゃい、こげんさ綺麗になったばい」
素手で、墓石を撫でていた。
愛おしそうに撫でているおばあさん。
泣いていた。
それを見て僕もなきそうになったから、急いで片付けに入った。
おばあさんが僕にお金をくれた。
すぐにその場で封筒の中身を確かめたら、多くはいっとったから、「間違いです。」と言ったら、「いいんよ。綺麗にしてもらったから嬉しかったんよ」と言ってくれた。
周りには何年も掃除をしていないお墓がたくさんある。
事務所に帰ったら、青木さんを説得して、「墓掃除承ります。と書いたビラを配りましょう。」と説得しようと思った。
その時は僕がリーダーで正しい墓掃除のレクチャーをしてもいいな。
そんな馬鹿なことを考えていたお盆まじかの夕暮れどき。
気がつけばセミがうるさく鳴いている。
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