僕は15才で医師からアスペルガー症候群と診断されています。
衝動的な部分をコントロールできる様にする事が支援の目標でした。
しかし、その病院は僕の支援はできないとなり、サポートセンター名古屋を紹介しました。
僕の事です。
IQ80 で通知表オール1でした。
勉強が何もわかりませんでした。
美術も時間内に提出なんて一度もできなかった。
音楽でもリコーダーが吹けませんでした。
体育では皆から邪魔だからお腹が痛いという事で、保健室で寝てろと言われ続けました。
遠足、研修会ではどの班にも入れてもらえなかった。
授業終了のチャイムがなると、僕はダッシュで一番遠くにある体育館のトイレに逃げ込みました。
ここなら、いじめる奴らも来ないから。
捕まったら、トイレの個室に閉じ込められて、上と下から水攻撃です。
トイレの便座を舌でなめさせられもしました。
死んでしまいたいといつも思っていました。
クラスの皆と仲良くやっていきたいと思っていたけれど、僕の気持ちとは逆に皆から無視されたり、殴られたり、蹴られたり、カッターで背中を切られたり、物を隠されたり、盗られたりしました。
だから、結局怖くなって小学校、中学校へ行かなくなりました。
家でじっとしていました。
家にいるとイライラしたのでゲームばかりしていました。
ゲームは好きだったけれど、朝から晩までやるほど好きではなかった。
ゲームでもやって気をまぎらわさないと、気が狂いそうだったから。
ゲームでもイライラした気持ちを紛らわさせる事が出来なくて、家庭内暴力が出始めた。
学校の教科書やクラス写真を破壊した。
次に部屋の壁、テレビ、応接間、炊飯器、・・・
結局、暴力は母親に向けられた。
最後は、入院させてしまうほどの大けがを母親に負わせてしまい、それ以来、9年間家族とは会っていない。(父親は6年前にわざわざフィリピンに訪ねてきてくれたけれど)
家族とはもう二度と会う事が出来ないかもしれません。
警察にご厄介になったこと数しれず。
落ちる所まで落ちた僕は、自殺未遂をしました。
日本からフィリピンに逃避 しました。
これ以上、日本の社会にいると、大変な事をしでかす危険があったからです。
僕はアスペルガー症候群と診断されています。
フィリピンに渡って、 7年目を迎えようとしています。
7年間たくさんの人たちとの出会いがありました。
その出会いが僕を変えました。
ぼくを昔から知っている人たちは、僕は変わったと言ってくれます。
人によっては、僕の変化を信じられないという人もいました。
確かに僕は努力をしました。
二桁の引き算や足し算が出来なくていつも買い物をすると混乱してしまっていたんです。
だから、サポートセンターのスタッフと一緒にくるひもくる日も練習しました。
分数や因数分解などもゆっくりと僕のペースにあわせて教えてもらいました。
2年間かかって基本的な事を理解できるまでになりました。
すべてこんなバカなおれに愛想を尽かさずに、我慢強く寄り添ってくれた、サポートセンター名古屋のスタッフ達のおかげです。
僕は、正直、変わったと言う感じはしますよ。
それは、彼女が出来た事で変わったと感じます。
それと、高校卒業できたし、大学も3年間なんとか通えているから。
でも、まだ周りと問題を起こしてしまいます。
まだ、僕は変わらないといけません。
僕が変わると、僕の周りの人たちは、幸せになります。
そして、僕も幸せになれるから。
今は幸せです。
昔のいじめられていた時。
家で気が狂ったように一日中テレビ画面を見つめながらゲームをやっていた時
名古屋港に投身自殺をはかった時。
その時々の事を思い出したら、今のこの幸せが信じられません。
幸せだと感じられたので、いじめた奴らを復讐する事を忘れてしまいました。
隠し持っていた復讐用のナイフを青木さんに渡しました。
今となってはあのいじめられた悪夢の記憶も薄らいでいる事に驚きます。
僕はプロテスタント教会のクリスチャンになりました。
牧師先生が、「アスペルガーと診断されたこと、いじめられたこと、自殺未遂をした事、家族からはなれて暮らす事、すべて神様のご計画です。その事で、ヒロさんが何を思うかです。」と言ってくださいました。
僕はずーっと考えていたんだけれど、いじめられたから、いじめられている子ども達の気持ちがすこしはわかる。
学校の勉強がわからない子どもの気持ちが少しはわかる。家庭内暴力をしている子ども、ひきこもっている子ども、自殺未遂している子ども、今、その状況に置かれて、助けを求めている青少年の気持ちが少しはわかると思いました。
だから、僕は隣人を助けたいと願っています。
もちろん、自分の幸せを一番に願っている事に変わりはありません。
大学を卒業して、先生になって、結婚して家庭を持ちたいです。
そして家族とも和解したい。
長い時間僕のブログを読んでくださいましてありがとうございました。
それでも、僕は程度の悪いアスペな男ですので、また失敗します。
失敗したらその事を包み隠さず皆様にご報告いたします。
僕の失敗が誰かの役に立つと信じているので。
今後ともよろしくお願いします。
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