クリスマスプレゼント交換会 楽しい
Tと過ごした3日間。
思いっきり楽しめた。
明日が最後という晩、カラオケに行ったんだ。
ダバオにはまともなカラオケは1台もない。
訳が分からん品質最低な韓国製ばかりだ。
だが、マニラはDAMを置いてある店がほとんどだ。
試験と学祭のストレスを吹っ飛ばすべく、俺はマイクを握ったんだ。
歌いまくってやった。
日本語、英語、スペイン語、中国語、タガログ語、ビサヤ語
どうだってなぐあいに歌いまくったんだ。
隣のテーブルの駐在員ぽいおじさんが「スペイン語」に「中国語」それに「タガログ・ビサヤ語」で歌えるなんて凄いな、おにいさん!!
えっ、て一瞬思ったけど。
「ありがとうございます」って言えた俺がいた。
なんと、この場に青木さんも同席したんだ。
そりゃあ、5年前に支援した少年が、ちゃんと正社員になれましたって報告を受けたからうれしかったんだろうな。
しかし、カラオケの席に着くとすぐに昇天された。
よくもまあこんな大音量の席で熟睡できるなっておもったけど、信じられないくらい疲れているんだろうな。
歌いながらも、その寝顔を直視できない俺がいた。
しかも、俺がスペイン語の曲を歌い終えたら、起き上がって「スペイン語うまくなったね」中国語のときは「いやあ、中国人もびっくりだ」といちいちコメントしてくれるんだ。
コメントし終わると、又寝るという一連の動作。
俺に取っては大切な時間だ。
だから申し訳ないとおもったけれど「みんなが歌っているのに、寝られては雰囲気台無しですよ。帰ってもらえますか」と青木さんに言った。
他のスタッフが「そんな言い方は良くないよ、ヒロさん」
「青木さんはとても疲れている中、ヒロさんとTさんに会いにきてくれたんじゃないの」
「そんな言い方は悲しいよ」
そんなことは百も承知だ。
俺が号泣したら、雰囲気台無しだろが!!
心の中で俺は叫んだ。
「ヒロさんの言う通りだ。ごめんね、帰ります。みんなで楽しんでね」と言い残して青木さんは帰って行った。
Tが言ったんだ。
あのさ、アルバイトならいくらでもあったよ。
でも正社員だと高校出てから何していたんだってどこの面接でも聞かれるんだ。
俺はまだ、高校卒業して空白の期間が3年程度だったからまだよかったかもしれないけれど。
しかも、単なる高卒だろ、何も資格ないしさ。
それじゃあだめなんだ。
なんかあったらはじめに首を切られるのが俺たちさ。
で、頑張って資格取ったさ。
でももっと有効な資格が欲しかったな。
お前は凄いよ。
英語、スペイン語、中国語、タガログ語(ビサヤ語もだ)
凄いよな、良く勉強したな。
お前はサポートセンターで同期の連中から負け組って言われていたよな。
それが今は、こんなに化けちゃうなんてね。
新しい職場には、ネパール人、中国人、フィリピン人もいるんだよ。
みんな日本語うまいし、体力とやる気が半端ねえんだ。
俺のような連中の未来は明るくねえぜ。
お前がうらやましいよ。
カラオケを歌いまくった後、なんかしっくり来なかった。その夜は興奮して眠ることができなかった。
次の日、Tは笑顔を残して、日本に帰国した。
俺のイライラは解消しなかった。
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