食べる事は俺の喜び
俺と一緒にフィリピンで社会復帰を目指している男がいる。
小、中とほとんど不登校だった男、その名は「大統領」
母親が心の病気で、父親との関係も良くない。
祖父母ともうまくいっていなかった。
本人はADHDと診断されている。
ただしIQは恐ろしいほど高い男だ。
両親が不安定だと子どもも不安定になる。
で、小、中と不登校。
フィリピンに来て落ち着いて来て学校に通い続けてはいるが、不安定な家庭環境の影響はいまだに彼にくらい影を落としている。
最近もまた、「存在を消し去りたい」と考え始めている。
まあ、そう言いながらも学校には行っているので、まだ安心だが。
1枚の講演会のチラシを見て、不安定になってしまった。
「1年で500人の半数が自立できています」という支援団体のチラシ。(実際は500件の相談依頼と書いてある)
そんなうたい文句を見たら、社会的ひきこもりのお子さんを抱えているご両親は飛びつくでしょな。
俺たち当事者は逆に、すごく落ち込んだ気分になるんだ。
俺は既に8年間も支援を受け続けている。
なのにまだ社会復帰できていない。
それどころか、問題をいまだに起こし続けている。
「1年で自立」という言葉は、一生懸命日々頑張っている俺の心に深く突き刺さる。
まるで、自分の努力を否定されているようにも感じられてしまう。
もちろん、そんな意味でチラシに書いたんじゃないんだろうけどね。
大統領は2年の支援を受けている。
俺なんかと比べてもまだ同世代との差が大きくなっていない。
早く同世代のところに戻りたいんだよ。
俺なんかよりも焦りは大きいんだ。
「1年で500人が自立できています」
そのうたい文句は、大統領を殺してしまうには十分すぎるほどの威力を持っていた。
大統領は混乱の中にいる。
「おい、こら、わけの分からん文句を書くんじゃねえ」
頭に来た俺はそう叫びたいんだ。
サポートセンター名古屋のスタッフにこの団体の事を聞いたんだ。
あんたら、知っているでしょこの団体。
「ノーコメントね。ヒロさん私たちの言葉尻を捕まえて、悪口を書くでしょ」
まあ、俺はこの団体の事なんか何とも思っちゃいねえ。
ただ、大統領がかわいそうで仕方がないんだ。
おい、よく考えてみろよ、1年で500人の自立。
スタッフ少なくとも50人はいないとやっていけねえだろ。
しかもエキスパートたちだ。
サポートセンター名古屋のスタッフが50人いると思え。
そんなのありえん。
通所なんてのもありえんしな!!
まあ、ここまで書いて、バカらしくなったんで、やめときますは。
大統領よ、悩むなら悩め!!
で、一生懸命生きて行くんだ、俺も一緒だ!!
俺は海が望める場所に行き叫んだ。
「バカやろう!!ぶっとばすぞ」
下記バーナーのクリックにご協力をお願いします。
日本ブログ村に参加しています。