大学内でうわさ話が広がっている話聞いたよ。
大変だったね。
・・・・
青木さんはすべて知っていたんだ。
この食事会も俺の事を思って設けてくれていたんだ。
鈍感な俺はようやく気づいたんだ。
辛かったよね。
それでも、負けずに大学に通い続けたのはすごい事だと僕は認めるよ。
そう言われて、俺は熱いものがこみ上げてくるのを我慢した。
元カノの事を思い出した。
ひどいんだ、彼女大学やめたんだぜ。
中絶だとか薬物やっているとか、なんでそんな事良いふらすかね。
まあ、こんな程度の悪いアスペな俺を好きになっちまったんで、俺以上に大学で目立っちまったんだよな。
彼女には悪い事をしてしまった。
俺に近づく奴はみんな不幸になるのかな・・・
今はどんな気持ちかな?
俺はだまった。
大学がんばって行き続けれるかな?
「当たり前だ、俺から大学取っちまったら何にも残らねえからな」
何としてでも大学を卒業しなければならないという事何んだよね。
「当たり前の事を何度も確認しないでくれ」
青木さんの気遣いにすこしいらついた。
・・・・
少し間をおいて青木さんが話を続けた。
今、ヒロさんは大学で先生たちからどんなふうに見られていると思う?
もういいよ、本題に入ってくれ、気なんか使わなくていいんだって。
俺は昔とは違うからさ、それで、俺は何をすれば良いんだ。
実は大学側から「退学勧告処分を出す事を検討している」というふうに言われたんだ。
まだね検討の段階だからね。
僕たちと一緒に大学に謝りにいこう。
該当する先生は6名
それと今回の火種になったものにヒロさんが封印をするということ。
で、俺が大学にとどまられる確率はどんくらいなんだ。
二度とこのような事はいたしません。
という手紙を書いて、、おとなしくしていれば、大丈夫だ。
で、手順はどうればいいの。
スタッフのBさんが家に帰ったらヒロさんに伝えるから。
段取りはすべて整えてある。
つまり、後は俺がスタッフの指示通り動くということんなんだな。
もちろん、ヒロさんが謙虚に反省する必要はあるけれど。
ぼくだとしたら、大学内であんな噂が聞こえてきたらショックで学校に行けなくなってしまうよ。
さすがに「退学勧告処分」が言い渡されそうだという状況には、大きく落ち込んだ。
両親の笑顔が遠のいていく。
憎しみと暴力の世界に舞い戻らなければ行けない。
うなだれている俺に青木さんは声をかけた。
大学退学って決まったわけじゃない。
そうならないために、スタッフ全員で協力するから。
一番大切なのは、ヒロさんの誠意なんだ。
ほんとうにごめんなさい、という気持ちを大学の先生方に見せる事が必要なんだ。
だから、スタッフと3日間、謝る練習をしよう。
お願いします。
俺は小さな声でそう答えるのが精一杯だった。
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